4:本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 09:59:26 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

その男は、ある朝目覚めると、「鼻がない!」と叫んだ。
あくる日は「耳がない!」、その次の日は「目がない!」
しかし4日目には彼は何も叫ばなかった。
もう口がなくなっていたから。


5:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:00:09 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

1980年代、ロンドンの地下鉄に「耳噛み魔」と呼ばれる連続通り魔事件が発生した。
時刻は平日朝のラッシュアワー、3年間で20人を越えた被害者は全員若いサラリーマン。満員の車内で、
突然誰かに耳を噛みちぎられたという。目撃者はなく、犯人は結局捕まらなかった。
未だその動機さえ不明であり、同様の事件が明日突然、他国の電車内で起こることは否定出来ない。
 



6:本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:01:23 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

千葉県の某駅構内に、小さなスプーン片手にうろつく「スプーンおばさん」というあだ名の浮浪者がいた。
いつも何かをくちゃくちゃ噛みながら「美味しい、美味しい」と呟いている。「何が美味しいの?」と訊ねても曖昧に微笑むばかり。
ある日、帰宅途中のOLが両目を抉られて殺され、「スプーンおばさん」は容疑者として逮捕された。
駅の周辺では以前から、目をくり抜かれた犬や猫の死体が発見されていた。彼女が食べていたものは。


7:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:02:16 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

ある理髪師が顔剃り中に、寝ている客の上唇を削ぎ落としてしまった。
叱られるのを恐れた彼は、とりあえずバランスを取るために下唇も削いだ。ますます変になった。
彼は慌てて、見て確認されないよう目を潰し、触って確認されないよう十指を切り落とした。
さらに文句を言われないよう喉も潰そうとしたが、その時既に客は息絶えていた。理髪師は安堵した。


8:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:03:03 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

「ハナ、イリマセンカ」背後から声をかけられ、エヌ氏は振り返った。バラの花束とハサミを手にした少女が立っている。
今時花売りとは珍しい。どうやら彼女は日本人ではないらしかった。「悪いけど、要らないよ」
「ハナ、イラナインデスカ?」不思議そうに言う少女の足下を見て、エヌ氏は慌てて「いや要る!要るよ!」と叫んだ。
そこには、今まで「要らない」と言った者たちのモノだろう、切り取られた「鼻」が散らばっていた。


9:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:13:38 ID:PMjLDGu90
「あの子は僕に、『鼻は要らないか』って訊いてたんだ!
あの子の立っていた場所には人間の鼻が何個も落ちてた!みんな『要らない』と言って
鼻を取られたんだ!だから僕は『要る』と答えた!それだけだよ!」
そう叫ぶエヌ氏の顔にはその日以来、二つ鼻がある。

信じようと、信じまいと――


10:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:41:25 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

高校教師のYは、いつも身体のどこかに怪我をしていた。
手足の生々しい傷跡は明らかに自分の意志で付けたように見え、心配した同僚が
訊ねると、「こうすると妻が喜ぶんですよ」とYは力なく微笑んだ。
数年後、Yは自殺した。おそらく、妻をもっと喜ばせるために。


11:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:42:12 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

銀行家のKはある冬の朝、自宅の庭に点々と片足だけの足跡が
続いているのを見つけた。不思議に思ってたどっていくと、
足跡は池のほとりから始まっていて、門の前で途切れていた。
そこにはKの物ではない、真新しい男物の革靴が片方落ちていた。


12:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:42:55 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

画家のEは、生涯にわたって肖像画しか描かなかった。
モデルは身近な知人ばかりで、早逝ながら多作だった彼の作品は六十を超えていた。
しかし、もうEの肖像画を見ることは出来ない。
彼が死んだ夜、全ての絵から人物が「抜け出たように」消えてしまったのだ。


13:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 10:43:54 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

「この世の全ては数字で動いている」というのが、数学者Nの信条だった。
彼は、周囲には理解不能な数式を用いて、しばしば賭博で大勝ちしていたという。
Nは四十歳の時に無謀運転による事故で命を落としている。「自分の運命は計算できなかったらしい」と
彼の死を悼む者もいれば、「死んだ方がマシな未来が見えたんだろう」と言う者もいた。

信じようと、信じまいと――


14:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 11:33:00 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

1970年、その奇妙な事件はウェールズの片田舎のホテルから始まった。
最初は左脚、次に右腕と、切断された遺体が英国各地で次々と発見されたのだ。
鑑定の結果、遺体は全て同一人物のものと解ったが、同じ人物の左腕が
3本、頭部が2個見つかった時点で警察はこの事件を黙殺することにした。


15:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 11:33:47 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

スコットランドのある村の共同墓地で、テディという男が死んでいるのが見つかった。
テディは夜な夜な墓地に忍び込んでは、棺を掘り返し遺体の装飾品を奪って金に換えていた
墓荒らしだった。死体には全身に噛まれた跡があり、調べてみるとその歯型は
二日前に埋葬された村長夫人のものだった。


16:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 11:34:33 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

ケンブリッジに住むポールという写真家を、急逝した友人の遺族が殺人罪で訴えた。
その友人はポールにポートレイトの撮影を依頼していたが、ポールの経歴と作品を
調べたところ、十数枚しかない彼の肖像写真のモデルが、全員撮影後一年以内に
死亡していることが解ったためである。

信じようと、信じまいと――


19:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 13:23:32 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

カリフォルニア州に住むジョセフという男は、いつも何かに怯えていた。
昼間から酒を飲んでは、「許してくれ、許してくれ」と哀願するように口にするのを
多くの人が聞いていた。ある日、ジョセフは自室で首を吊っているのを発見された。
死体は満面の笑みを浮かべていて、部屋の壁にはびっしりと、「許します」と書かれていた。


20:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 13:33:44 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

1973年、エクアドルのインガピルカ遺跡を訪れたアメリカの考古学者デイビット・エミールの
研究チームは「太陽の神殿」と呼ばれる建物の壁面に奇妙な落書きを発見した。
ナイフのような物で彫り込まれたその文字は一見してかなり古い物と解ったが、
何故その日の日付と研究チーム全員の氏名がそこに書かれていたのかは謎のままだ。


21:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 13:35:05 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

1968年、フロリダ州とジョージア州を結ぶ急行列車がトンネルに
さしかかったところで突然急停車する事件があった。通報を受けた後続列車の運転士が
様子を見に行くと、既に列車内の全員が死亡していた。そして奇妙な事に、調査委員会の
報告によると彼らの死因は全員、老衰であったという。


22:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 13:35:58 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

バージニア州に、サムソンという自称・芸術家によって建てられた「白い家」という小屋があった。
ドアが一つある他は窓などはなく、壁も屋根も、サムソンの知人によると家の内部に至るまで真っ白に塗られていた。
ある朝、「白い家」は真っ赤に塗り替えられていた。異様な悪臭がするという通報に地元の警官が見に行くと、
首から血を流したサムソンが絵筆を握ったまま息絶えていた。家の中にも、自分の血を塗りたくりながら。

信じようと、信じまいと――


25:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 21:13:34 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

元証券マンのエス氏は、心労を理由に退職して以来、電車で会社の最寄り駅を通るだけで吐き気に襲われるようになった。
相談を受けた友人の精神科医は、「駅を通る時に目をつぶって、そんな駅存在しないって唱えれば良い」と教えた。
後日、エス氏は顔を真っ青にして、「駅なんてない、って思ったら本当に駅がなくなった」と言い出した。
消えた駅名を聞いた精神科医も眉をひそめた。たしかにその沿線にそんな名前の駅は存在しなかった。


26:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 21:14:27 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

ある小説家が、書斎のデスクから奇妙なメモを見つけた。そこには紛れもない彼の筆跡で、
「現在の1年の日数は452日。1週間は12日。月と地球の距離は13万キロ…」などとでたらめな
数値が書き連ねられており、最後に震える字で「世界は更新されつつある」と書き殴られていた。
そんなメモを書いた覚えのない彼は、既に「更新」されてしまったのだろうか。


27:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 21:15:34 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

資産家のアール氏はある日、馴染みの古物商からメルガール伯爵の頭蓋骨を買ったという。
伯爵は18世紀に活躍した自称・貴族で錬金術に精通し、永遠の命を手に入れたとも言われる人物だ。
「永遠の命か。羨ましいね」アール氏は頭蓋骨に向かって、そんなことを呟いた。
頭蓋骨は口を開き、「そんな良いもんでもないさ」と笑った。


28:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 21:16:43 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

松村裕一にとって、その日はあまりに幸福な一日だった。手がけた仕事が権威ある賞を受賞し、
宝くじで二千万円が当選し、息子が進学校に合格し、応募した小説が新人賞の大賞を取り、
生き別れになった兄が見つかった。その夜、松村は妻に「こんなに幸せな日は人生でもうないだろうな」と、
少し寂しげに呟いた。翌朝、妻は松村が首を吊っているのを発見した。


29:
本当にあった怖い名無し:2011/01/30(日) 21:17:45 ID:PMjLDGu90
信じようと、信じまいと――

「私の素顔、見たいですか?」その女性の問いに、エフ氏は迷うことなく頷いた。氏の行きつけの喫茶店に
二ヶ月前から来るようになった彼女は、目と口の場所に細い切れ込みを入れただけののっぺりした白い仮面を着けていた。
酷い火傷でもあるのか、それとも人目を避けたい有名人なのか……。その日、彼は思いきって女性に声をかけたのだった。
女性は仮面を取った。エフ氏は彼女の仮面が自画像だったことを知った。

信じようと、信じまいと――


33:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:18:25 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

ユタ州のハリス夫妻は、夫はヘビースモーカーの菜食主義者、妻は煙草はやらないがステーキが大好物……と
食の嗜好は真逆だったが、地元でも有名なおしどり夫婦として仲良く暮らしていた。
二人は同じ時期に病に倒れ、同じ日に同じ病室で息を引き取った。
夫の死因は高脂血症による脳梗塞、妻の死因は肺癌だった。


34:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:19:08 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

アフリカのある部族の村には、「枯れない泉」があった。干魃の時も常に水をたたえ、
新鮮な魚を与えてくれる泉を村人たちは「神の恵み」として祠を建てて祀っていた。
さるイギリスの学者がこの村を訪れ、泉を見せてもらったという。しかし、彼は
「彼らが『泉』と呼んでいたのは、ただの古い手鏡だった」と記録している。


35:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:20:16 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

1970年代、千葉県のある町で、会社員が隣人一家5人を皆殺しにするという陰惨な事件があった。
しかし、事件は全国ニュースどころか地元の新聞ですら報道されず、警察の捜査本部も事件の翌日に解散してしまった。
さらに地域住民には多額の口止め料と共に箝口令が敷かれ、彼らの多くはその後数年の間に転居して消息不明となった。
一体この事件の、何が誰にとってそんなにまずかったのか。後には謎だけが残された。


36:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:21:00 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

イギリスのある村に、人の二倍は食事を摂っているのに、全く太らないチャールズという男がいた。
その村には、何も食べなくても平気なジェームスという男もいた。二人は双子だったので、
村人たちは「片っぽが二人分済ませてるんだろ」と二人の異常体質を気にも留めなかったという。
ちなみにジェームスは、何も食べていないのに物凄い量の大便をしたとか。


37:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:22:18 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

事故で左手の親指を切断する大怪我を負い、入院中だった立花氏は、ある日隣のベッドの少女に話しかけられた。
「指、取れちゃって可哀想。生やしてあげるね」立花氏は苦笑した。しかしその翌日、
立花氏が目覚めると本当に指が生えていた。驚いた彼は少女に何度も礼を言った。
すると彼女は嬉しそうに、「これからどんどん生えてくるよ!」現在、立花氏の左手には指が21本ある。


38:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:23:24 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

ドイツのある田舎町には、「見えない家」があるという。と言っても、
殆どの人には何もないただの空き地にしか見えないが、ごくまれに
二階建ての家が見える人がいるらしい。ただ、見えた人はみな、
魅せられたように家の中に入っていき、そのまま二度と出てこないという。


39:
本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 23:24:14 ID:bwD4jpg/0
信じようと、信じまいと――

ウェールズにあるさる貴族の屋敷には、「孤独の間」と呼ばれる不思議な部屋がある。
その部屋に一人でいると、ドアの向こうからとても楽しげな談笑の声が聴こえてくるのだが、
ドアを開けて廊下に出ると声はぴたりと止み、今度はさっきまでいた部屋の中から声が聴こえるという。
「幽霊に仲間はずれにされているようで、とても寂しくなった」体験者は口を揃えてそう語る。

信じようと、信じまいと――
うそだ
ひぐらしのなく頃に見終わったんだけどさぁ・・・・
464.jpの再来!!中国、百度の新サービスが違法すぎる
【エジプト】最後のISP停止でついに「ネット完全遮断」…政府主要機関も利用するISPで、異例の事態