転載元:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1289440041/
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4925997.html
闇


12: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 01:19:43 ID:rJMyZVlI0
30年以上前に観たテレビドラマ

小学生が遠足の途中で集団からはぐれた際、首を絞められて殺された
犯人は知恵遅れのおっさん
両親は警察に事の真相を聞こうとするが、担当の刑事は
「相手が知恵遅れだから逮捕もできない、犯人の情報も教えられない」
子供の遺影の前で犯人への復讐を誓う両親、次の日から犯人捜しが始まった
周辺への聞き込みを進めるうちに、近くにある集落の住人ではと言われる
「あの集落には、かたわや気狂いが集まって暮らしている、駐在も怖がって寄りつかない、悪いことは言わないから行くのはやめなさい」
と止められるが、子供の敵を討つ気でいる両親は集落へと急いだ
藁ぶき屋根の小屋(大半が崩れかけ)が密集する集落へ入ると、数人の村人に囲まれる
いずれも腰が異様に曲がったり、両足が膝までしかないかたわ者
敵意むき出しで「この村に何しに来た」と脅す村人に、息子の敵を出せと猟銃をむける父親
にらみ合いの中、一人の老婆が前に出て「ついてこい」と声をかける
老婆は後に続く両親に、子供を殺した犯人であるAのことを話す
Aは立派な体格の男だが、3歳児程度の知能しかない
子供を殺した理由を聞いても満足な答えは返ってこないだろう
むしろ今のうちにあんたたちに撃ち殺された方が幸せかもしれん
そうこうしているうちに一軒の小屋の前に着く
「あれがAじゃ」
老婆の指さす先に、坊主頭の体格のいい(ちょっと肥満が入ってる)男が地面に出鱈目な絵を描いている
「こんな奴に子供は殺されたのか」
Aに猟銃を向ける父親、その姿を見て興奮しておぅおぅと叫ぶAは、父親の真似なのか軒先の竹箒を銃のように構える
しばらくにらみ合いを続けるが、やがて父親は猟銃をおろす
「俺が何をしに来たかも理解できない、あんな奴を殺して‥‥殺す価値もない」
集落を後にする両親、その後ろ姿にかかるように刑法39条の文面がTV画面に映し出される

今なら絶対に放映できない内容のドラマ(当時も大丈夫じゃなかったろうが)
子供が殺される時も、森の中で道に迷ってる子供にカメラがゆっくり近づいて
振り向いた子供に影がかかって終わり
別にからかったりしたわけでもないだろうに、本当に理由もわからず殺される



15: 阿刀田高 2/1 2010/11/12(金) 11:13:42 ID:qJqA0YqzO
阿刀田高「恐怖コレクション」より

ある男の妻が亡くなり、5歳くらいの男の子が残された。

程なく男は、美しく気だての良い女と再婚した。
新しい妻は男の子になんの偏見もなく愛情を注ぎ、男の子も本当の母のように、新しい母になついた。

ある夜、子供は布団の上に異様な重さを感じて目を覚ました。父はその夜出かけていて、母は隣りで寝ているはずだった。

顔の上に、真っ青な顔をした妖鬼がいた。

耳まで裂けた口、赤く光る目、髪を振り乱してかぶさり、身動きが取れない。必死に母を呼ぶがいっこうに答えがない。

妖鬼は布団の上から柔らかい異様なものを手に取り、ペタリペタリと子供の頬を打った。

「お母さん、怖いよ」そう叫んで気を失った。

翌朝男の子は母に話したが、母は優しく頬をなぜ「悪い夢を見たんでしょう。」と微笑むばかりだった。

しかしその夜も妖鬼は現れた。

父も「夢くらいで驚くな」と叱るばかりで取り合ってくれない。

母は「私の愛情がたりないせいかしら。」と涙ぐんだ。



16: 阿刀田高 2/2 2010/11/12(金) 11:23:05 ID:qJqA0YqzO
子供は次第に元気を失い、無口になりやせ衰えた。

日時が流れ、男はやっとことの重大さに気付き、家の中を探してみると、子どもの言った通りの妖鬼の面が、押し入れの片隅から現れた。

頬を撫でた異様な物体がこんにゃくであったと思いあたるのに、そう時間はかからなかった。



17: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 11:53:08 ID:IHFXYcmBP
新しい奥さんがやってたってこと?



18: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 12:20:20 ID:es4tb5NnO
良い奥さんと思われたかったけど子供は邪魔だったわけね。乙
細かい事言うと、分母が増えていくのはおかしいよ~



20: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 13:10:23 ID:tAZHyowX0
先日テレビで見た韓国のアイドルが語っていた怖い話
既出だったらごめん

韓国で数年前に小学校の美術教師があまりに作品に熱中しすぎて下校時刻を忘れ、管理人に扉を閉められてしまい。運悪くその日から夏休みに入ってしまったので、夏休み明けに無残な姿で発見された事件があったらしい。

死体のすぐそばにスケッチブックが落ちており、スケッチや閉じ込められてしまったことに対する不満など様々なことが書かれていた。


その最終ページ。死ぬ前に書かれたと思われる記述。
「僕がこの部屋に閉じ込められてしまったのは僕の責任だしそのことはもう仕方ないと思っている。」
「だがどうしても一つ怖いことがある」
「それは毎晩、僕の様子を覗きにくるあの管理人だ」



26: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 14:00:41 ID:YSO3l+6xO
>>20
夏休み前に閉じ込められて~は良くある怖い話だけど
最後のオチは初めて見たな
他のバージョンとは違う恐ろしさがあって良い



22: 本当にあった怖い名無し 2010/11/12(金) 13:28:23 ID:q2u9KLS3P
この話、アメリカや日本でもバリエーションのある都市伝説だね。
落ちも色々パターンがあるけど結構有名。



40: つかずの鐘 1/2 2010/11/13(土) 07:51:44 ID:gq1M/4LSO
民話です。

ある海辺の村の話。その村のお寺には鐘がなく、皆で寄付を募り新しく寄進することになった。

太助という男が、妻と赤ん坊の3人で暮らしていたが、貧しく、生活は苦しかった。

ある日、太助の留守中に、鐘の寄付をして欲しいと、村の男がやってきた。

一銭のお金もないので妻は断ったが、「村の皆が協力して有り難い鐘をこしらえようとしているのに、この家だけ寄付をせんのでは困る。」と、男は食い下がった。

妻は困り果て、帰って欲しい一心で「うちにある価値あるもの、大事な宝といえばこの子だけです。どうしてもというならこの赤ん坊をお連れ下さい。」と言った。男は渋々帰っていった。

やがて鐘の鋳造が始まったが、奇妙なことが起こった。

鐘の一カ所に穴があいてしまうのだ。
それは赤ん坊のような形をしていた。

鋳造をやり直したがまた穴があいた。

寄付を募った男は、太助の妻の言葉を思い出していた。



41: つかずの鐘 2/2 2010/11/13(土) 08:11:45 ID:gq1M/4LSO
3回目の鋳造が行われようとしている時、太助の赤ん坊が行方不明になった。

夫婦は必死で赤ん坊を探したがみつからず、太助と妻も村から姿を消した。

程なく3度目の鋳造が行われ、鐘を型から外すと何事もなく仕上がっていた。

喜んだ村人達は、早速鐘を寺に奉納した。

しかし、鐘をついたとたん急に海が荒れだし、船が波に飲み込まれた。

その後も鐘をつくたびに海が荒れ、鐘の音に混じって赤ん坊の泣き声がした。

それから鐘は、二度とつかれることはなかった。



42: 本当にあった怖い名無し 2010/11/13(土) 09:14:17 ID:4AT1WMCeO
それってこういうことだったんだね、
という推測ができない‥



43: 40 2010/11/13(土) 11:01:48 ID:gq1M/4LSO
別バージョンで、
富豪なのに寄付を断り、鋳造の日に見物をしていたら、誤って子供を鋳造している釜のなかに落としてしまうというのがあるんだけど、
母親が赤ん坊を落とすなんて考えられないし、母親に過失があるような話と2つ残ってることが、なにか隠された真実があるように思えてしまう。



49: 本当にあった怖い名無し 2010/11/13(土) 14:43:56 ID:YWyrglyn0
うしおととらの「獣の槍」も
妖怪退治のために妹を鋳込んだ器物だったね。



50: 本当にあった怖い名無し 2010/11/13(土) 14:57:57 ID:KQieHGxY0
現実的に考えると、人体のような異物が混入したらロクな品質にならないと思う。



127: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 01:31:10 ID:pAvtZL3T0
昔読んだ短編漫画。うろ覚え。読んだの凄い前だから台詞もほぼ覚えてない

ちょっとファンタジーっぽい世界が舞台。ある「女王」に支配された大きな都市があった
女王は天から凄まじい威力の炎(波動砲みたいな)を落とす能力があり、都市に住む人々は常に女王に焼かれる恐怖に怯えながら暮らしていた
女王を倒そうとした者達はことごとく焼かれ、やがて女王に逆らおうとする者はいなくなった

都市に住む一人の少女は「頭が悪い」という理由で、街外れの丘に暮らす男の所に使いに出された
男は顔の半分が複数の目で覆われ、片腕と片足は奇妙な義手だった。風貌や性格から人々から忌み嫌われて虐げられていた
少女は男に対して偏見を持たずに純粋に接し、男も少女を馬鹿扱いせず対等に接することでお互いに打ち解けた
少女はその後も頻繁に男の暮らす丘を訪れ、二人で話をした。男はいつも機械いじりをしていた

ある日、都市に勇者の様な格好をした複数の男女が訪れる
女王に支配された都市を見たその一行は、人々を集めると「我々が女王を倒す」と宣言した
一行は剣や魔術の高い技術を持っており、それを目の当たりにした人々は「彼等なら女王を倒せる」と歓喜した
しかし、そこへ男が現れ「たとえ剣で女王を殺したとしても、天の炎は確実に街に落ちる」と言った
少女が止めるのも聞かず男は一行に食って掛かり続け、やがて怒った人々から袋叩きにされてしまう
男の制止も空しく、勇者一行は女王の城へ乗り込んで行ってしまう
少女が男を丘へと連れて帰ると、男はまた機械いじりを始めた
少女が男に何故一行にあんなことを言ったのかと問うと、男はある昔話を始めた
つづく


128: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 01:32:26 ID:pAvtZL3T0
つづき
昔、ある若者が女王に抗おうとしていた。若者は「女王の炎は空にある何かから撃ち出されている」と主張していた
しかし、仲間達は「空に何があるのだ」と若者の主張を取り合わず、やがて孤立した若者は女王の部下に暗殺されかけて重症を負う
若者はなんとか一命をとりとめ、名を捨てて世捨て人のように暮らすようになった

男はずっとある装置を造っていた。それは、天から落ちてくる炎を防ぎ、空に浮かぶ兵器を破壊するための装置だった

女王の城では、勇者一行が女王に剣を突き立てていた
女王は既に何度も天から炎を落としていたが、都市を破壊することが出来なかった
女王は誰かが炎を防いでいるのだと悟り、死に際に最後の報復として空の兵器を落下させた

男は既に何度も天の炎が都市に落ちるのを防いでいたが、反動で男と装置はボロボロになっていた
やがて、空から巨大な兵器が落ちてくるのが見えた
少女は「街の人達は皆あなたに酷いことをした。あなたが犠牲になる必要はない。一緒に逃げよう」と泣きながら言った
男は「誰かから誉められたいわけじゃない。僕はただ、やり遂げたことを自分に誇りたいだけだ」と言い、装置の引き金を握った
少女も何かを決意したような顔になり、ボロボロになった男の義手に手を重ね、共に引き金を引いた

その後、都市の広場では勇者一行が街を救った英雄として人々から称えられていた
だが、一行のリーダー格の男は、人々の中に一人だけ浮かない顔をした少女がいるのを目にした
少女は傷だらけでボロボロの格好で、両腕には千切れた奇妙な義手が抱きかかえられていた
一行の内の一人がリーダーに「我々は英雄ですね」と嬉しそうに耳打ちすると、リーダーは「いや、意外と違うのかもしれんな」と呟いた
しかしリーダーの呟きは誰にも聞こえなかった
おわり



159: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 00:01:49 ID:vwYZdEzD0
>>127
タイトル思い出せないけど藤田和日郎だな
すげー名作だった気がする



147: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 17:28:15 ID:a+qKr8g00
>>128
そこで終わりだと本当に救いない。それ、うしおととらとかの藤田和日郎の短編集の1つだな。
義手・義足の男は「蟲目」、目の片方を蟲の目みたいな義眼にしてるからそう言われてる、で、
女の方はからくりサーカスのヒロインと同じ名前だったと思う。
話自体は>>128の通りだが、途中の会話で装置を作っている丘を花一杯にしたいと語っており、
ラスト何十年か後にその丘は「花の丘」と呼ばれた、とあるので、蟲目と少女がその後丘一面
を花で一杯にした事で夢を叶えているという示唆がちゃんとあるよ。



134: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 03:54:17 ID:pAvtZL3T0
さっきネットサーフィンしてたら知った話。平成のは知ってるけど昭和作品はほとんど知らなんだわ

帰ってきたウルトラマン『怪獣使いと少年』
超能力を持つ宇宙人だと噂される一人の少年が廃墟で暮らしていた
少年は何故か毎日地面を掘り続けていた
不良たちは少年を虐め、暴力を振るった。街の住人達は少年を恐れて少年に食べ物を売らなかった

少年の噂を聞きつけた地球防衛隊隊員の主人公(ウルトラマン)が少年の調査をし、身元を特定する
少年の父は、かつて北海道からこの地に出稼ぎに来たが、そのまま蒸発してしまっていた
父を慕って北海道の実家を抜け出して一人で父を追って来た少年はそのままこの地に取り残されてしまい、故郷では母が死に、天涯孤独の身だった

ある日、少年が廃墟の中で食事していると、不良たちが乗り込んでくる
不良たちは少年の食べていたお粥を泥まみれにし、少年に犬をけしかけた
少年が犬に噛まれそうになった時、犬は爆発して死んでしまう。不良たちは恐れて逃げて行った

少年は宇宙人ではなく、廃墟の中に超能力を持つ宇宙人を匿っており、それを見抜いた主人公は少年に事情を聞いた

宇宙人は、かつて地球の調査にこの星へやって着ていた
そこで、恐怖と飢えと寒さのため死に掛かっている少年を見付けて保護し、それ以来、少年は宇宙人を「おじさん」と慕い、宇宙人と少年は親子のように暮らした
いつしか宇宙人はこのまま少年と共に地球で生きていこうと思うようになる
しかし、廃墟の側に工場や高速道路が作られ、公害によって宇宙人の身体は蝕まれていった
宇宙人の宇宙船は宇宙人の超能力によって地中深く埋められていたが、公害によって力が弱った宇宙人には宇宙船を掘り出すだけの力が残っていなかった
少年は、宇宙人が公害で死んでしまう前に宇宙船を掘り出し、故郷へと還してあげようとしていた
つづく



135: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 03:55:19 ID:pAvtZL3T0
つづき
事情を知った主人公は少年の穴掘りを手伝うようになる
穴掘りの最中、少年は高速道路の向こうを指差し、「あそこには、おじさんが超能力で封じ込めた怪獣が埋まってるんだ」と言った

そこへ、暴徒と化した街の住人達が大挙して押し寄せて来る。不良たちから犬の件を聞き、少年が宇宙人なのだと確信していた
住人達は防衛隊隊員である主人公と宇宙人が仲良くしているのを見にして怒り、「防衛隊が何もしないなら、俺たちの手で宇宙人を始末する」と言った
主人公は少年を守ろうとするが数で敵わず、少年は暴徒に引き摺られて連れて行かれようとしていた
少年が泣き声をあげた時、廃墟からヨロヨロと出て来た宇宙人が言った「私が宇宙人だ。その子は私を守ってくれていただけだ。殺すなら私を殺せ」

暴徒の手から逃れた少年は、宇宙人に駆け寄って抱きつき「どうして出て来てしまったんだよ」と泣き、宇宙人は「もういいんだ」と少年を抱きしめた
暴徒達は「こいつを生かしておけば恐ろしいことが起こる」と叫び、宇宙人に石を投げつけ、取り囲んだ
主人公は宇宙人に押し寄せる暴徒達を止めようしてもみ合いになるが、銃声が響いた
暴徒の一人であった警察官がピストルで宇宙人を撃っていた。数発の弾丸を撃ち込まれた宇宙人は倒れた
少年は泣きながら「おじさん」と何度も呼び、宇宙人の手を握り締めた
宇宙人は緑の血を流して死に、少年は泣き続け、暴徒達は気まずそうにそれを眺めていた
主人公は宇宙人を助けられなかった失意からorzした
つづく



136: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 03:56:42 ID:pAvtZL3T0
つづき
怪獣を封じ込めていた宇宙人が死んだことで、地中から巨大な怪獣が現れる
暴徒達は主人公に助けを求めたが、主人公は心の中で「あの怪獣を目覚めさせたのはお前達だ」と呟き、その場を動かなかった
暴徒達は怪獣に殺され、高速道路や工場は怪獣に破壊され、主人公は「まるで宇宙人の怒りが乗り移ったかのようだ」と感じた

やがて雨が降り出したが、それでも主人公は動かなかった
そこへ防衛隊の隊長が現れて主人公を一喝し、主人公はウルトラマンに変身し、怪獣をあぼんした

その後、一人残された少年は、相変わらず宇宙船を掘り出すために穴を掘り続けていた
「おじさんは死んでない、故郷の星に帰ったんだ。おじさん、僕が着いたら迎えてくれるよ、きっとだよ」
少年は涙を拭いながら作業を続けた

それを見た主人公と同僚が言った
「いったい、いつまで掘り続ける気だろう」
「宇宙船を見つけるまでやめないだろう。あの子は地球にさよならを言いたいんだ」
おわり



143: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 16:49:34 ID:A4ygJGgY0
「屍活師」という漫画
「屍は活ける師なり」という理念のもと、死体を解剖する事で事件の謎を解いたりする話

主人公の青年は医大生で、事件事故に関わる死体を解剖する法医学が専攻。
苦学生である彼は大学に通いつつバイトも複数行っており、その一つが老人ホームでの仕事だった。
ある日ホームを訪れると、老婆数名が近所のお寺に参っているところだと聞かされた。その寺に参るのは老婆たちの日課。
老婆たちは五人で仲良しグループをつくっていつも一緒にいるのだが、青年が寺へ見に行くと、
五人そろっておらず、一人欠けて四人だけになっていた。
その欠けている一人は美枝という人物だが、彼女は昨日に事件を起こしたため来なかったのだという。

美枝は近頃痴呆が進んでしまっており、昨日は暴れだし、ホームの職員を突き飛ばしてしまった。
倒れ込んだ職員は傍のガラスにぶつかり、割れたガラスで怪我を負ってしまった。
美枝は痴呆ながらも、人に迷惑をかけてしまったということはわかっているようで、落ち込んだ様子で食事も摂らなかったという。
昨日の昼には、いつもは嫌がるの往診の点滴を黙って受けて、それからずっと一人で寝込んでいるらしい。

四人と共にホームに帰った青年が美枝の部屋を訪ねると、彼女は亡くなってしまっていた。
急な事だったが、最近は痴呆が進んでいたのでまだ救いだったのかもしれないとホームの老人たちは口々に言う。
だが、青年はこれは自然死ではないかもしれないと気づく。
点滴の針の後がある左腕の上腕部に縛ったような跡があったためだった。
もしかしたら虐待かなにかがあったのではないか、その疑いから美枝は解剖されることになった。

青年は助手として美枝の解剖に携わる事になった(まだ医師免許は持っていないので、執刀は他の人がやる)。
美枝の両手の爪には人間の皮膚片があった。虐待をした人間にしがみついたものと思われ、皮膚片から血液型などを調べる事になる。
また、美枝の首元にはかぶれがあった。金属アレルギーによるもので、知人からもらったアクセサリーをつけた際にできたものだった。
一方で、美枝の髪には金属製の髪ピンがつけられており、そちらの方にはアレルギー反応がない。
恐らくは死後に、犯人がつけたもののようだった。



144: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 16:51:40 ID:A4ygJGgY0
縛られたような跡は左腕以外にはなく、虐待の線は薄いように思われたが、
外観だけではわからない事を知るために解剖が始まった。

解剖したところ、心臓近くの大動脈の破裂と、脳内出血が見られた。
二か所で同時に血管が破れるというのは自然状態では有り得ない事。
美枝は生前、血圧が特に高いわけではなかったので、どちらか片方だけでも起こる可能性は低かった。
つまりは、何者かが薬剤を注射し、意図的に血圧を高めて死に至らしめたと考えて間違いなかった。

美枝の点滴跡の周囲は少し腫れていた。
点適時のミスにしては、腫れの色は変化しておらず、まるで亡くなる直前に内出血したようだった。
美枝を殺した者は、点滴を受けた箇所と同じ場所に注射をしたのだと思われた。
血管がもろくなっていたため、2度目の針で内出血を起こしたのだった。
また、虐待ではないかと疑われた縛った跡は、注射のため静脈を浮き出させるために巻きつける「躯血帯」の跡だった。
本来医療で用いられるゴム管がないために普通の紐を用い、そのために跡がついたのだった。
跡を見るに、縛り方は普通の丸結びとかではなく、医療現場で実際に使われる特殊なもの。
そして、点滴と同じ箇所に注射をするというのはかなり難しい技術。犯人は医療関係者だと思われた。

美枝に注射をしたのは、仲良し五人グループのうちの一人であり、元看護婦のAだった。
Aの部屋からは、エピネフリンという薬剤が見つかった。原液を二本も打てば、血管を破裂させ殺せるというもの。
解剖チームの人々や警察はAが犯人に違いないというが、以前から美枝とAの中の良さを知る青年は信じられなかった。
「美枝さんは亡くなる前に犯人にしがみついたらしい。Aさんの体のどこにもその跡がなければ無実が証明される」
そう話しかけるが、Aは隙をついて逃げていってしまう。

青年はAを探し回り、Aたちが参るのを日課にしていた寺へと辿りつく。
そこで事情を知らない坊さんに話しかけられ、青年ははじめてその寺で祀られている仏像がなんなのかを知った。
仏像は「ポックリ観音」と呼ばれるもの。お願いしたら、痴呆が進んでしまうような状態まで生きずに、
眠るように楽に死ねるという信仰を集めているものだという。



145: 本当にあった怖い名無し 2010/11/15(月) 16:54:09 ID:A4ygJGgY0
寺の敷地内にAはいた。青年よりも早くに辿りついた、仲良し五人組の残りの三人もいた。
Aは腕にある傷を見せ、これは美枝につけられたもので、自分が犯人であると主張する。

しかし、青年には気になる事があった。それは、美枝の髪につけられていた髪ピンのことだった。
医療従事者であるAが、美枝の生前に聞かされて知っていた金属アレルギーのことをうっかり忘れ、
髪ピンをつけて痕跡を残すようなヘマをするとは考えられなかった。
そしてもう一つは、美枝の両手についた皮膚片。
やっと出た鑑定結果を見たところ、皮膚片からは右手と左手で異なる血液型が出た。
その二つの血液型は、どちらもAのものとは一致しなかった。

そんな事はいいから自分を犯人として警察に引き渡せ、そう言いだすAを他の三人は泣いて引きとめた。
そして、四人で共謀して美枝を殺したのだと彼女たちは自白した。
かつて、ホームには四人の姉のような存在の老婆・Bがいた。
BはAに言っていた。痴呆になりかけている自分が完全に呆けてしまったら、元看護婦のあなたがどうにかして殺してくれと。
でもAはそんな事はできなかった。Bはどんどん呆けて、まるで人間のようではなくなってしまった。
Bは冬の晩に徘徊して行方不明になり、翌日に凍死した姿で見つかった。野犬に食われて姿さえも人のようではなくなった。
あんなBの死に方を繰り返さぬよう、五人はポックリ観音の前で、誰かが呆けたらみんなで殺してあげようと約束した。

美枝が珍しく点滴を大人しく受けたのは、事前に話し合った方法通りに殺してもらうため、針の跡をつけるためだった。
ホーム職員を傷つけてしまったことで、美枝は死ぬ覚悟を決めたのだった。
Aが美枝に注射を施した。急激な血圧の上昇に苦しむ美枝を放っておけず手を取った二人は、それぞれ傷を負った。
苦しみの中で乱れた髪を放っておけず、残りの一人は髪ピンを美枝につけてあげた。
犯行が露見しそうになり、Aは全ての罪をかぶろうと自分で自分の手に傷をつけたのだった。

四人の老婆は逮捕されていった。
青年は、どんな姿でも生きるべきだと思ったが、でも何が正しいのかわからなかった。

おわり



170: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 04:17:17 ID:uzvva4w60
ウルトラマンタロウ『血を吸う花は少女の精』後味悪いというか、ホラーっぽい話

地球防衛隊の主人公(ウルトラマン)は上司から殺人事件の調査をするよう指示さた
被害者は血を吸われて死んでおり、犯人は吸血鬼であるらしかった
しかし、現場には境内に綺麗な花が咲いてるだけで、結局何の手がかりも見つからなかった

主人公はその帰り、車に轢かれそうになった少女を助けた
少女は手に植木鋏と綺麗な花を持っており、植木鋏をカチカチと鳴らす癖があった
主人公は少女の家を探すが、少女はあっちこっち連れまわすだけで本当のことを言わない
挙句の果てには主人公の家を自分の家だと言った

主人公が呆れ果てていると、そこへ同僚がやってきた
同僚は少女を見て、以前防衛隊が保護して施設へ預けた孤児の娘であるという
主人公が施設に電話すると、少女は里子に出されていた
主人公は里子先の資産家の家へと少女を送り届けた
「捨て子をする親にも事情がある。少女の親を見つけたとしても幸せになれない」と同僚は言った

その夜、同僚は謎の蔦に襲われる
その蔦は少女が同僚にプレゼントした花と繋がっており、蔓は赤ん坊の泣き声を発していた
同僚は命からがら逃げ出して危機を逃れた

主人公は少女がその花を持っていたことから資産家の家に連絡するが、取り合ってもらえなかった
少女の里親である母親は少女の花を取り上げゴミ箱に捨ててしまっていた

花を分析した主人公は、少女がその花の咲いている場所を知っていると考え、もう一度資産家の家に電話をした
しかし、赤ん坊の声だけが受話器の向こうから聞こえてきた



171: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 04:19:26 ID:uzvva4w60
主人公は車で資産家の家に向かうが、途中、街中で人々に花を配っている少女を見つけた
花をもらった人々に対し、主人公は花を捨てるように言った
少女から花を取り上げた主人公は、花を踏みにじって言った「どうして花を配る?まさか、この花が人を殺すと知っていてやっているのか?この花をどこで見つけた?」
しかし少女は植木鋏をカチカチ鳴らすだけで質問に答えなかった

その後、主人公は情報を元に花が咲いている場所を見つけた
そこは捨てられて死んだ子どもを供養するために建てられた「捨て子塚」という墓場であった

主人公が花を千切っていると、それを見た少女は主人公を罵って何処かへと走り去っていった
すると、地中から植物の様な怪物が現れた
怪獣は、花と繋がった蔦によって人間の血液を吸い取って養分にしていた

主人公はウルトラマンに変身し、怪獣をあぼーんした
怪獣は捨て子塚に埋められた子供の霊が生み出した怪獣だった

資産家は蔦に殺されており、少女は再び施設に戻された

少女が何故あのような事をしたのかと考える同僚に対し、主人公は言った
「憎んでたんじゃないのかな、自分を捨てたお母さんを。いや、お母さんにそうさせた世の中と言った方がいいのかもしれない」

ラストシーン。少女は植木鋏をカチカチと鳴らしながら捨て子塚をさ迷い歩き、あの花を捜し続けていた
終わり



188: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 18:58:25 ID:LDsOVOCz0
昔読んだ本でタイトルは忘れた

主人公は、とある家を訪ねた。
道に迷ってしまったという主人公を、その家の住人は親切に迎え入れてくれた。
住人は三名。若い夫妻と、とても美しい金髪の女児だった。
傍目にも家族愛が深い事がうかがえる、なごやかな三人だった。

主人公は、実は道に迷ったというのは嘘で、ある人物を訪ねるために家に来たのだと一家の夫に打ち明けた。
だが、その人物はもう暮らしていないようだった。
「その人の事なら知っている ここに住んでいた娼婦の女のことだろう」
と夫は言う。その通りに、かつてここには一人の娼婦が住んでいた。
娼婦は自宅で男を客にとって生計を立てていた。
それだけでなく、男たちの個人情報を掴み、手紙を送る事でも生計を立てていた。
「あなたの子供が産まれました 養育費をいただけませんか」
といったもの。強要したわけではなかったが、何名かの男はその手紙を信じて、
誰の子供なのかもわからないその子供のためにお金を振り込んだ。
娼婦は脅迫にならぬようやんわりとしたニュアンスでその手紙を様々な男に送り、お金を得続けていた。

主人公は家族を亡くして身寄りがないが、父の遺物の中から娼婦からの手紙を見つけた。
「金色の髪の女の子が生まれました あなたの子供です」
真実を知るために主人公は家を訪ねたのだった。
しかし、もうこの家には違う住人が住みついていた。
金髪の女児はいたが、手紙が送られてきた時期を考えると幼すぎるので別人だった。

「そもそも本当は金髪の女の子なんていなかったんですよ」
夫は主人公に言う。娼婦は方々に手紙を送り続けていたが、
手紙の中に記されている子供は存在せず、詐欺のための架空の存在だった。
そんな事も知らず、客だった男の中には、何年間もずっと大金を送り続けていた者がいたという。
男は若く、けして金持ちではなかった。だが、まだ顔も知らない自分の子供を愛しく思う気持ちが強かった。
孤児として育った男にとって子供の存在は大きなもので、子供の事を生活の支えにしていた。
子供のために働き続けた結果、お金にゆとりのできた男は、子供と娼婦を迎えに家を訪ねた。
しかしそこに子供の姿はなく、真相を知った男は衝動的に娼婦を殺害してしまった。



189: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 19:00:21 ID:LDsOVOCz0
娼婦にまつわるその一連の事件は新聞にも載っているだろうから調べるといいですよと夫は言う。
「一連の事件」、つまり娼婦の死だけでは終わらなかった。
娼婦を殺した後に、男は後を追うように自殺してしまったのだという。
「死んだ娼婦の傍らには金髪の女児の人形がありました
 男にあてられた手紙の中には、女児がどう育ちどう振る舞うのかも細かに書かれていました
 大事に置かれている人形を見て、男はやっと、娼婦もまたさみしい人間で、
 彼女も架空の子供の存在を信じ、信じる事で救われていたのだと知ったんです」
男と娼婦はすれ違い続けたが、同じ悲しみと、架空の子供に対する同じ愛を持っていたのだと夫は言う。
そこへ、離れた場所にいた妻が夫に対して呼びかけてきた。
夫は、話の中に出てきた娼婦の名前で妻のことを呼び返した。
どういう事なのか主人公は不思議に思ったが触れられず、やがてその家を発った。

後日に主人公が当時の新聞を見ると、事件の事が報じられていた。
被害者として載っている写真はあの一家の妻のもので、加害者は夫だった。
そしてまた調べてみたところ、ひどい事件のあったあの家は、
事件の後からずっと買い手がつかず無人である事がわかった。

主人公が接した一家は、幽霊二人と、その幽霊が共同で抱く幻想の子供によってつくられたものだった。
二人が死ぬその日までに、架空の子供は二人の間ですくすく成長した事になっていたが、
二人が死んだ時に同じように成長を止めてしまったのだった。

主人公が家を訪ねたのは、腹違いの妹に会いにいこうとしたのは、家族のいないさびしさからだった。
死して尚も幻想を抱き続ける娼婦と男の気持ちが、主人公は身にしみてわかったのだった。



うろ覚えで細部は捏造だけど大筋は間違ってないと思う
一家の描写がすごい幸せそうだったから真相とのギャップがすごかった



190: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 20:16:31 ID:9nHvPPNaP
もしかしてダスクストーリー?
切なかったり怖かったりほんわかしてたり
面白い連作読切りだった



191: 本当にあった怖い名無し 2010/11/16(火) 23:33:03 ID:4B50Jdnj0
うん、なんか切なくて良い話だね。 全然後味悪くないけど。



252: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 11:10:47 ID:BmORlSZ50
昨日のベストハウス123でやってた、
女性の殺人犯の話が後味悪かった。
以下のは公式サイトから転載。

1969年、ニューヨーク。安アパートの狭い1室に新婚のダン・ブロデリックと
その妻ベティが住んでいた。夫・ダンは弁護士を目指す大学生。2人には生まれたばかりの長女がいた。
貧しい生活でも、ベティは希望に満ちていた。
そして、5年の月日が過ぎたある日。夫がついに司法試験に合格。
2人の夢はようやく叶った。ダンは花形弁護士になった。収入は一気に増え、夢のマイホームも手に入れた。
成功した夫と4人の子供に恵まれ、何不自由ない優雅な暮らし…。ベティが夢見た理想の家庭が現実になった。
だが、仕事熱心なダンは、休日でも自宅で資料に目を通していた。家族と過ごす時間は次第に少なくなった。
夫は自分が責められそうになると、すぐに怒るようになったが、ベティは耐え続けた。



253: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 11:11:29 ID:BmORlSZ50
結婚14年目のある日、突然、妻は夫に衝撃的な言葉を浴びせられる。
「お前…老けたな」この時ベティは35歳。夫の為に綺麗でいようと心がけていたのだが…。
そんな時、たまたま入った街の喫茶店に夫がいた。夫といたのは、22歳の見るからにセクシーな若い女性だった。
新しく雇った助手だと夫は言った。夫がおかしい。ベティが感じたささやかな疑惑は、結婚記念日に、より大きくなった。
結婚記念日に夫は帰らなかった。夫が家に帰らない日が増え、すれ違い生活が始まった。
それでもベティはダンの愛を信じていた。ベティは、ダンの39歳の誕生日にこっそり事務所に出向き、
サプライズパーティーを開いて喜ばせようと考えた。だが、ベティがオフィスで目にしたのは明らかに
夫が誰かと誕生日パーティーを楽しんだ痕跡だった。夫は家に全く寄り付かなくなった。




254: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 11:13:54 ID:BmORlSZ50
そんなある日、ダンは、家族といる時間を大切にする為に、別々に暮らすことを提案してきた。
ベティはダンが用意した家に子供達と住む事になった。ダンは、約束通り、休日になるとその家に必ず来てくれた。
だが、それもほんのわずかの間だけだった。
ベティは心を鎮めようと外に出た。ふと気付くと、今はダンが1人で暮らすかつてのマイホームの前に立っていた。
ベティは、幸せだった頃を懐かしむかのように家の中に入り、何気なく開けた、寝室の扉。
そこには、ダンとあの若い女性、リンダ。何が起きたのか、一瞬わからなかった。
そんなベティにダンは、プライバシーの侵害だから出て行けと言った。押さえていた何かが喉元にまでこみ上げた。
心の奥深くにしまっていた憎悪がついに姿を見せ始めた。
だが、ベティの怒りは弁護士であるダンの力で打ち砕かれる。
離婚訴訟。ベティのキレた行動、一つ一つを槍玉に挙げ、裁判を有利に進めた。
そして、一途に愛したダンに一方的に離婚された。20年間夫を支え続けたベティは、その夫に裏切られただけでなく、
全てを奪われ、ひとりぼっちになった。
ベティは、ダンの家に忍び込み、ダンとリンダ目掛けて、怒りのままに引き金を引き続けた。
ダンとリンダは共に即死。ベティは、駆けつけた警察官によって逮捕された。判決は、懲役32年。
一生かかっても消えない憎しみを抱えたベティは、こう語った。『あの人を死なせた事は後悔しています。
だって私が生きている姿をあの人にずっと見せてやりたかったから』

よく、「苦楽を共にしてない女とは結婚できない。」とか言う男いるけど、
苦だけ共にさせて、収入が上がったら妻を捨てて、新しい女に走る男って
けっこういる。それを考えると、男と「苦」を共にするのはリスクが高い。



256: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 12:28:01 ID:rxX7z7w7O
うわっ、これは後味悪いね…

>男と「苦」を共にするのはリスクが高い。
なんて本気で言っちゃう人が、この世に存在するということが。



266: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 17:07:47 ID:FDQxFVTw0
>>256
うん。「三人はそれぞれ違うものを選んだけど幸せになりました」みたいなモノローグもあったと思う



257: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 12:33:21 ID:k8Sv+PM8O
そういえば法律番組の相談で、作家志望で無職の男を養っていた
内縁の女の話で、男が賞を取って売れ出した途端遊び回って若い
美女と付き合いだして「お前とは別れる結婚してないから慰謝料
も無しね」と言われたが訴えたい、みたいなケースを見た
まあ苦労を共にするのもしないのも女自身の自由なんだけど、
報われないこともあるから、しない自由を選べってことだねw



259: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 14:01:46 ID:BmORlSZ50
男って本当に悪口言われるのに慣れてなくて面白い。



260: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 15:37:38 ID:FDQxFVTw0
思い出したアニメの話。後味悪いと違うけど

ある大金持ちの美人な女性は、貧しいイケメン(素朴で整ったイケメン)男性に一目惚れしてしまう
財産もルックスも完璧な女性は自信満々で男性にアプローチするが、男性は女性に無関心な様子でその場を去って行った
男性にはデブでブスの妻がおり、夫婦は貧しいながらも幸せに暮らしていた
実は男性はブスを美しく感じる「ブス専」であり、妻一筋だった

我慢できなくなった女性は妻に札束を渡し、「旦那さんをレンタルさせてほしい」と頼んだ
男性はこんなことは良くないと言ったが、金に目が眩んだ妻は喜んで夫を貸し出した
その後も女性は頻繁に男性をレンタルして恋人のように過ごし、妻は女性から金を搾り取って豪遊生活を続けた
妻は女性の足元を見るようになり、夫をレンタルする料金を吊り上げていったが、女性はそれでも男性を求め続けた

ある日、男性がスーパーを訪れると、女性が店員として働いていた
金持ちであるはずの女性が何故スーパーで働いているのかと男性が問うと、女性は既に財産を使い果たしてしまったのだと答えた
女性は財産を失った後も稼いだお金で男性を求め続けており、男性はその女性の姿を見て、金に目が眩んだ妻を醜いと思うようになり、逆に女性を美しいと感じるようになった
最終的に男性は妻と別れて女性を選んだ
『男性は容姿よりも心を選び、女性は金よりも愛を選び、妻は愛よりも金を選んだ』というモノローグで終わり

最後にステーキ食ってる妻の姿が出て来てムカついた記憶がある



262: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 15:39:32 ID:FDQxFVTw0
ってか、最初から財産の半分くらいを妻に差し出せば旦那をゲットできたんじゃないかとも思うが、それじゃあ旦那のハートはゲットできなかったか




263: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 15:49:04 ID:c3wEPaPnO
自分のタイミングの悪さに絶望した

>>262
やっぱり長い期間ずっと一途にってのが良かったんじゃね?



264: 本当にあった怖い名無し 2010/11/18(木) 16:10:39 ID:2zapLrTU0
男性がブス専なら、「ブス=自分の好みの容姿」と言う事だから
最初から女を容姿で選んでるじゃないかwまあ金に目がくらむ前は
妻も性格良かったんだろうけど



298: 1/2 2010/11/19(金) 21:55:45 ID:lolKN3aJ0
科学雑誌で読んだ心理学のトピックス。(かなり昔の話なので、うろ覚えなのはご容赦)

ジョンとジェシーは大変仲の良い夫婦だったが、ジェシーは死病にとりつかれてしまう。
もう長くは生きられないとの事だが、手術の成功率は絶望的に低い。
苦悩する二人であったが、それでも最後の望みを託し手術を行うことにした。
医療スタッフの努力、新技術の導入、そして幸運もあり、
奇跡的に手術は成功し、ジェシーは病から開放された。
二人は共に老いるまで、末永く幸せな日々を過ごしていく...はずだった。

「お前なんか死ねばよかった!」
健康を取り戻したジェシーに対し、ジョンは暴言を重ね、
時には身体への暴力まで、凄まじいDVが行われた。
ジェシーにとって悪夢の様な状況だが、それはジョンも同じだった。
何の理由も無いのに、ジェシーに対する怒りや憎しみが湧き上がってくる。
理性ではいけないとわかっているが、自分の感情をコントロールできないのだ。



299: 2/2 2010/11/19(金) 22:00:38 ID:lolKN3aJ0
愛する人の死が遠からず訪れると思ったとき、
心は無意識に防御機構を働かせてしまう。
相手が既に死んだ状況を想定し、予め受け入れ、慣れることによって、
実際に相手が死んだ時に、心が致命的に傷つくのを防ごうとするのだ。
しかし、予想に反して相手が一命を取り留めた場合、
無意識では既に死んでいる相手が、現実では生きている事になり、
そのギャップに対応できず、一種のパニック状態になってしまう。
その結果、相手に対する破壊衝動が生じてしまう。

延命治療の進歩によって、これまで短時間で患者が死亡していた状況でも、
短期間ながら延命可能な事が多くなった。
その結果、患者の死に対し、残される人が対峙、覚悟する状況が増えることになった。
また、延命の間に従来の常識を覆すような新技術が開発されて助かる事もあり、
ジョンとジェシーの様な話が増えているという。



300: 本当にあった怖い名無し 2010/11/19(金) 22:05:49 ID:/OHhEddo0
>>299
介護地獄で無理心中なんて話も、年寄りがすぐ死ぬ昔には無かった話だよなあ。
無理な延命が本当に正しいのかどうかはわからんよね。考えさせられる話、乙。



301: 本当にあった怖い名無し 2010/11/19(金) 23:23:45 ID:XiVzRDAwO
>>299
老老介護とか苦労ハンパないよね…
ボケると尚更…
無駄に長生きするのも考えものだ。



302: 本当にあった怖い名無し 2010/11/20(土) 00:01:36 ID:4fSxat9lO
ぽっくり逝ければいいんだけどねぇ…



304: 本当にあった怖い名無し 2010/11/20(土) 01:28:38 ID:+bJRK3YMO
昔、医者に聞いた話を思い出した
うつ病の治りかけは自殺する気力がでてきて危ないというのは有名だけど
重度長期の統合失調症の患者に新しく薬を与えるとき注意が必要なのも自殺
それまで何が何やらわからずぼんやり穏やかに過ごしていたところに
薬を使うことで切れてた回線が繋がって本来の自分を取り戻す
そして、自分の状況に愕然とするらしい
過ぎた時間(思春期からふと気がつくとオッサン)や置かれた場所(精神病院に隔離)や
失ったもの(家族友人恋人に見捨てられて何十年)を理解して、絶望して、死ぬ
扉の隙間に死後数日経った患者が挟まってた話とか
昔の精神病院は後味悪い



319: 本当にあった怖い名無し 2010/11/20(土) 18:46:08 ID:+s36OsgP0
F・ブラウンか誰かの短編

1960年代、冷戦たけなわだったころ、一人の金持ちの男は核戦争が起きても生き延びられるよう
自前の核シェルターと冷凍睡眠の装置を作っていた
やがて国際情勢は悪化し、ついにどこかの国が核ミサイル発射の命令を出したとニュースが伝える
男は時が来たと悟り、すぐさまシェルターに入り、冷凍睡眠装置のカプセルに入ってスイッチを押した

それから何十年?と経過し、冷凍睡眠装置が動作を止めて男を起こした
男はおそるおそる地上に出てみた
そこには立派な文明社会が広がっていた
戦争の後、こんなにも短期間で復興したのか?と思い、通りすがりの男に尋ねてみた

実際は、核戦争など起こらなかった
最後の最後でミサイル発射は阻止され、全世界で核兵器廃絶の声が高まり、冷戦は終わったのだという
全世界は平和になり、技術の進歩もめざましく、男にはすでに理解不能なレベルにまで達していた

男は黙ってシェルターに戻り、扉を閉ざした

------------------------

勝手な思いこみで浦島太郎になってしまった男の内心を思うと、なんとも後味が悪かった




333: 1/3 2010/11/21(日) 03:52:15 ID:d6ycBlMcO
和田慎二の漫画。うろ覚えだけど書いてみる。

近代日本、大学生の主人公は友人と共に恩師を訪ねるが、恩師は両手を切断されるという残酷な方法で殺害されていた。

帰り道で、不審な男達に襲われる初老の男と小間使いを助けるが、男は「余計なことをしおって。」と素っ気ない。この男に興味を持った主人公は、友人のケガにかこつけて、男の屋敷に滞在することになった。

湖沿いの立派な屋敷には、主人公と同じ歳くらいの子供達が5人いた。

奇妙なことに5人は能面のような奇妙な仮面を付けている。
夕食の時間、男が小間使いに明かりを落とさせると、5人は一斉に仮面を脱いだ。5人は今まで別々に暮らしていて、今日が初顔合わせだった。顔はにこやかだったが、お互いを探るような冷たい視線を主人公は見逃さなかった。

仮面を外した5人だったが、昼間はサングラスのような眼鏡をしていた。どうやら目が極端に光に弱いらしい。その分、暗闇では機敏で、庭に出た蛇をナイフを投げて仕留めるなど、尋常ではない所が見えた。

夜に庭に出た主人公は、湖の方から明かりが揺れるのを見た。何かの合図のように感じた主人公は、友人と共に湖へと漕ぎ出した。



335: 2/3 2010/11/21(日) 04:35:27 ID:d6ycBlMcO
湖で明かりを頼りに漕ぎ進めた主人公は小さな島にたどり着いた。

岩屋のようになった場所を覗くと、美しい女性がいた。
彼女の蔵書に恩師のサインを見つけた主人公は、そのことを問うと、彼女は身の上話を語り始めた。
幼い時にこの岩屋に連れてこられた彼女は、暗闇に独りきりで、訪ねてくる父との時間だけが楽しみだった。
父はナイフの使い方など色んなことを厳しく教えた。
幼いうちはどんどん吸収していったが、成長するにつれて、それについて行けなくなり、父に外にも同じような兄弟がいることを知らされた。そう、彼女もあの屋敷の男の娘だったのだ。

悲しみにくれる彼女は、偶然島にたどり着いた彼らの恩師に出会い、交流を持つようになり、学問など教わったという。「第二の父のようでした。」彼女は悲しそうに言った。

自分が未熟な為に、父に呼んでもらうことが出来ないという彼女に、また来ることを誓って主人公達は島を後にした。

それから数日後、屋敷への到着が遅れていると思われた長男が、死体で発見された。

色々な疑念が渦巻く中、兄弟達は次々に残忍な手口で殺されていく。

非常事態だからと、島からあの娘も呼び戻された。



337: 3/3 2010/11/21(日) 05:33:53 ID:d6ycBlMcO
主人公と次女(岩屋の娘)は親交を深めていくが、やがて友人も、惚れていた長女をかばいながら死んでしまう。(長女も死亡)

四男と次女、当主の男を残すのみとなった中、調べたいことがあると東京に帰ることにした主人公は、次女を頼むと四男に拳銃を託した。(四男は次女に惚れている)

数日後、主人公は後悔を胸に屋敷へと急いでいた。

屋敷に帰ると、四男はすでに殺されていた。拳銃は一発も撃たれていなかった。

当主に向かい、主人公は真実を告げる。「犯人は次女、いや、彼女の中の『こだま』です。」

当主は優秀な暗殺者を育てる為、各地から有能な子供をさらってきていた。
次女は山あいの小さな村の村長の娘だった。村長は優秀な血筋を保つ為近親結婚を繰り返し、そのせいで人格異常者を多く生み出し、彼らはそれを「こだま」と呼んだ。

異常人格「こだま」は、身体能力が高く残忍な性質を持っている。

次女は父親の愛が自分だけのものではないのを知って悲しみ、恩師によって助けられた。

しかし、恩師の家を訪ねた時、父親が彼を暗殺しようと薬を飲ませるのを見てしまった。 そして恩師がダイイングメッセージを書こうとしているのを見た時、彼女の中で何かがはじけた。

父親を救う為に恩師の両手を切り落とし、血でメッセージを消したのだ。

当主は動揺しながらも「そんなはずはない。私にはもう次女しかいない。2人で静かに暮らそう。」と次女に近寄るが、次女はいきなり当主の首を切り落とした。

完全にこだまに支配された次女は愛する父親さえも認識出来なくなっていた。

しかし静かに語りかける主人公に、一瞬自分を取り戻し、泣きながら命を断つ。

次女が火を放った屋敷から彼女を連れ出した主人公は、小舟に次女を乗せそっと額にキスをして湖に小舟を押し出した。
主人公はそこに立ち尽くし涙を流した。



383: 本当にあった怖い名無し 2010/11/21(日) 22:13:32 ID:0tHhlCMl0
河童の三平は水木しげる作の漫画で、少年河原三平と三平そっくりの河童のかん平の冒険活劇漫画
地下世界を探険したり、水泳のオリンピック選考大会に出たり色々ある

最終回、行方不明だった母親が見つかり親子二人で暮らすことになる三平
しかし病弱な母は働けず、三平が小学生でありながら一家を支えることになる
見つけた仕事はハエ捕りで、雇い主はなんと大蜘蛛
元は人間だったが、蜘蛛の国に迷い込んだ結果、大蜘蛛に変化してしまい、食事がハエしか取れなくなったのだ
毎日ゴミ捨て場や魚屋を回りハエを捕る三平
ある日、ハエ捕りに出かけた三平は、行きつけの魚屋から商品を盗む猫たちを退治するよう頼まれる
現れた猫たちに果敢に挑む三平だが、逆にボコボコにされた上、猫たちの暮らす猫町へ連れ去られる
牢屋に入れられた三平は、同じく猫たちにさらわれ数十年とい老人と出会う
老人が言うには、猫町は猫しか市民権を持つことができないため、牢屋を出るには猫になるしかない
何年も耳を引っ張り続けて尖らせたり、猫の真似をする老人に別れを告げ、牢屋から脱走する三平
猫たちの追手を振り切り‥‥‥

頁をめくると崖下で落石に潰された三平が!

その横に呆然と立つ三平(幽霊)を死神が迎えに来る
元々知り合いだった死神に頼み、河童のかん平に会いに行く三平
「僕が死んだらお母さんが悲しむ、僕の代わりにお母さんのとこで暮らしてくれ」
そう頼むと三平は、死神とともにあの世へと旅立った

かん平は遺言どおり三平の母親と暮らすが、小学校を卒業する時に母親より
「今までありがとう、もう河童の国へお帰りなさい」と言われる
最初から全て悟っていた母親は周囲に、
「学校に行ったりしているのは河童の三平だけれど、何も言わずに三平として接してやってください」
と頼んでいたのだ
家を後にするかん平の後ろ姿で話は終わる

河童の三平は後味の良くないエピソードばかりなんだけど、最後までこれかよ‥‥



384: 本当にあった怖い名無し 2010/11/21(日) 22:21:20 ID:VdaAPgxk0
何一つ救われない・・・



386: 本当にあった怖い名無し 2010/11/21(日) 22:41:43 ID:dt5GQgyv0
悲劇ではあるが美談でもある。なのにかん平でステッキ爺さんの映像に変化してしまった。
ついでに腰を激しくうごかす得ろがっぱ三平も出現してきたが、それはそれで水木世界では
正解なんだと気付く。三平の死が人間の分際で精霊の神秘の世界を侵した罰だとも。



392: 本当にあった怖い名無し 2010/11/22(月) 09:10:56 ID:IOlG8XH4O
数年前何かの女性誌に載ってた漫画。

主人公は八歳くらいの女の子で、親に捨てられたため施設でずっと育っていた。
面倒見のいい素直な子だったが、月に一度の面会日だけは嫌いで一人でブランコに乗っていた。
そんな女の子に、ある日養子の話が持ち上がった。子どものいない夫婦が彼女を養女にしたいと申し入れたのだ。
会ってみるととても優しそうな夫婦で、女の子はとても喜んで話を受け入れた。

女の子は都内の広い一軒家に住むことになり、しばらくの間幸せな生活を送った。
養母と一緒にペットを飼い、ケーキを焼き、親戚の人にも褒められた。

しかしある時、養母の妊娠が発覚した。
そして養母に本物の子どもが生まれてからは、女の子は邪険に扱われるようになる。
祖母に「おばあちゃん」と言えば「あんたの祖母になった覚えはない」と言われ、親戚にも施設に帰ればいいのにと陰口を言われる。
女の子は必死に気に入られようと努力するが、養父母は生まれた子どもに夢中だった。

数ヶ月後、学校から帰った女の子は赤ん坊がベッドから落ちて泣いているのを見つける。ベッドに近づき抱き上げようとしたその時、ちょうど養母が帰宅し部屋に入ってきた。

「…何してるの」
養母には、女の子が赤ん坊をベッドから落として泣かせているように見えたのだった。
女の子に馬乗りになり、ひたすら叩き続ける養母。
養父が帰宅するまで暴行は続き、解放された時女の子の顔は血だらけになっていた。

そして数日後、女の子は再び施設に戻される事になった。もう世話はできないという養父母の申し入れがあったためである。
車の後部座席に乗り込みむ女の子に向かって、養母は泣きながらこう叫んだ。
「ごめんなさい!あなたを愛せないの、どうしても愛せないの…!」


施設に戻った女の子は人が変わったように無口になり、今日もたった一人でブランコに乗り続けるのだった。



396: 本当にあった怖い名無し 2010/11/22(月) 11:51:30 ID:w4Zm+6I10
>>392で思い出した。自分語り系なので、嫌いな人はスルー奨励

自分が小4の頃(30位前)、近所にある種の「特別な人たち」が
寄り集まって住んでいる場所があって、まぁその場所は
ボロい長屋で当時でも珍しくなっていた、共同のボットン便所が1
つとか、昼日中から無職のオジさんが酔っ払っていたり、と
ぶっちゃけ周りの親たちは子供達に「絶対近寄るな」と
釘を刺しているような場所だった。

で、その場所に同学年の男の子を連れた一家が引っ越してきて
その男の子(Aとする)と同級生となった。

Aは子供の目から見ても衣服や学用品に「ん?」と感じる
異和感があったし、勉強もかなり遅れていたけど
結構面白い奴で、いつしか自分たちのグループで遊ぶ事が多くなったが
やはりA両親は自分達から見れば異質(父親は昼間に家に居たり
子供相手に大した意味もない事で怒鳴る、母親は異常に陰気な雰囲気で
自分達がAと遊んでいる時に出会っても無視)な感じがしたし
Aは何故か何かしらの怪我をしていた。

ある時、Aが学校を休んだ日に本人が我が家に遊びに来て
(その時、たまたま母親が留守だった)、見ると片耳が千切れそうな
怪我をしているのに絆創膏で止めただけ・・みたいな状態で
当時、まだ自分は健康保険云々などの知識もなく
ご飯を食べたり眠ったりするのと同じレベルで
「怪我をしたらお医者さん」が当たり前だったので
「これはきっと、A君の親がこんなに酷いと気がつかないんだ!」と
思いこんで、いつも行っていたお医者にA君を連れて行った。



397: 396 2010/11/22(月) 11:52:20 ID:w4Zm+6I10
続き

そうしたら、どういう訳だか、連れて行った先のお医者も
看護婦さんも、とても困った顔をして結局は治療もして貰えずに
追い返されたよ(今なら意味も分かるけど)
ただ、その日の晩、両親から
「お前の気持ちは判るし良い事だとは思うけど・・」みたいな
非常に歯切れの悪い注意を受けて、翌日もAは学校を休んで
先生方も何か困ったような態度で、自分に接していた様な気がした。

結局Aが登校してきたのは2~3日後だったけど
登校してきたAは今までと雰囲気が全く違ってしまっていた。

耳の怪我はきちんと治療されて包帯が巻いてあったけど
耳の他に手や足に酷い青あざが出来ていた上に
たった数日で驚くほど目付きが暗くなって
何より、自分たちに急に敵意を剥き出しにする様になって
絶対に自分たちと遊ばないで、いつも教室の自分の机に
座ったまま殆ど口も利かなくなったのに
教師たちも困りながらも、手をこまねいる感じ。

そうこうしている間に、A父が何か問題(事件?)を起こしたらしく
居なくなり、A自身もそれからすぐに転校してしまい
それからはどうなったか判らない。

今なら、親の虐待に対してもっと踏み込んだ対応だろうけど
当時は多分、公的機関<<<虐待親の権利、だったんだろうね
Aはあれからどうなったのか、もしかしたら自分のしたことが
パンドラの箱を開けてしまった形になって
却ってAに取り返しのつかない結果にしてしまったのかと
今でも気にかかっている。



398: 本当にあった怖い名無し 2010/11/22(月) 11:59:17 ID:o4/dh1Hz0
>>397
もしかしたらも何もお前がその子と家族を追いつめたんだよ。
無知からの純粋さとはいえ酷い事をしたもんだな。



399: 本当にあった怖い名無し 2010/11/22(月) 12:40:58 ID:klu4U55Q0
>>398
いやその言い方は思いやり無さ過ぎだよ。
結果的にはそうなってしまったのかもしれないけどさ…



400: 本当にあった怖い名無し 2010/11/22(月) 13:17:55 ID:Za2y+KSUO
そんなのいずれ破綻するのは時間の問題だろ。
取り返しがつかなくなる前にフタを開けられたのは良かったと思う。



423: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 01:28:18 ID:Ad4kkegM0
このスレ常連の関よしみの漫画。

夏休みに開催される、限られた10名?しか入校できないという受験セミナー。
セミナーは電子システムの駆使されたビルにて、ビル内には誰もいなくなるお盆中の1週間カンヅメで行われるものだった。
セミナーのレベルも非常に高く、受講生らもトップの進学校の生徒ばかり。
休憩時間や消灯後も、寝る間を惜しんで勉強する奴らばかりだったので、全員闘志を燃やす。
しかし、1日目の夜は雷雨に見舞われる。主人公が勉強していると、轟音と共に電気や冷房が消えてしまう。
どうやらビルに雷が落ちたようだ。主人公はパニックになるが、慌てているのは2,3名だけで
「慌てている暇があったら勉強しろよw」「どうせすぐ復帰するし」と気にしてない奴がほとんどだった。
ところがどっこい。翌日になってもなぜか電気は復旧しない。水道も出ない。
クーラーも勿論効かないし、高層ビルなので窓は開かず、ビル内は蒸し風呂状態。
ここで全員が勉強どころではなく、非常事態なのだということを痛感する。全員でどうにかして脱出しようと団結。
1人が言い出す。先生達が助けてくれる!と。どこかに泊まっているはずだと捜索するが、講師陣の姿がない。
探していると、どこからか呻き声がする。それは講師達のものだった。講師陣はエレベーターに閉じ込められていた。
酒盛りと、受験生達の食料の買出しに行くためにエレベーターに乗ったのだが、その際に落雷に遭いエレベーターは誤作動。
凄い勢いで上下に動き出し、エレベーター内は正に地獄絵図だという。今すぐ助けを呼んでくれと言われる生徒達。


424: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 01:30:26 ID:Ad4kkegM0
エレベーターが使えないので、非常階段で下に降りようとしても、途中の階が電子ロックが壊れていて開かない。
どんなに叫んでも、お盆のせいか電子ロックの向こうには誰もいないようだった。電話も全く繋がらない。
その日も電気水道は復旧しなかった。口の中に入れられるものは、持ってきたペットボトルの中身しかなかった。
結局次の日も復旧せず。そろそろ脱水症状を起こす生徒が出てきた。講師陣はどうなったんだろう。
1人が提案した。窓にでっかく「助けて」と書いて、貼り出したらきっと誰か気付いてくれる。
生徒達はプリントを貼り合わせ、「助けて」と書かれた巨大な紙を窓に貼り出した。
だが、お盆中のオフィス街。ほとんど人通りはない。たまにあっても、高層ビルの上のほうなんて誰も見ない。
また1人が提案した。鏡を太陽に反射させれば、きっと気付いてくれるはず!
だが、次に人が通った時は大雨だった。太陽なんて出ていない、そして誰にも気付かれないままその日も終わる。
生徒達は極限状態になった。1人が自殺し、脱水症状で死亡or虫の息が数名。
ペットボトルに残ったしずく1滴、湿気取りに貯まった水、花瓶の水…等、水分の取り合いで殺し合い
結局生き残ったのは3名ほど。その3名も気力が全く残っていない。
でも、主人公は信じていた。必ず生きて帰るのだと。

数日後、ビル内に閉じ込められた生徒・講師陣およそ15名全員死亡しているのが発見されたと報道された。



426: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 03:19:07 ID:GpuMnUn+O
>>423

後とかじゃなく終始味が悪いなw



437: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 09:21:14 ID:tkXmhP/b0
>>423
その本持ってるけどちょっと違うくない?
主人公以外は水の取り合いとかで全員死んで、主人公は生き残ってるはず
主人公以外の全員が死亡後、雨が上がり虹が出て、それを見るために上を見た親子が窓のSOSに気付いて主人公は助けられる
セミナーに参加したのは生徒10名教師6名だったけど、新聞には教師6名生徒9名死亡と書かれてあった
後味わるいっちゃ悪いけど、結構いい話だったよ



468: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 21:44:34 ID:6zhKBN4h0
大阪のお好み焼き店が、開店ウン十年記念「ぎょうさん食べってもらいまっせ感謝祭」をひらいた
参加費150円で食い放題ということもあって、予想以上の人数が集まった
参加者が20~30代の中で、一際目立ったのが70歳の老人
「この年でお恥ずかしいのですが‥‥」と恐縮する老人
だが、食べ始めると他の参加者が食い過ぎで倒れる中、終始背筋をぴんと張り
手を合わせ「いただきます」の言葉を忘れず、1枚20cmはあるお好み焼きを12枚も食べた
結果、それまでの最高記録だったA君(11枚)を抜き1位となったが
「家人に知れるとまずいので‥‥」と優勝賞品のウォークマンに手も触れずその場を立ち去った
その姿にいたく感銘を受けたA君は、老人が何者なのか知りたくなった
「大家のご隠居らしい」という店主の言葉に探した結果、老人の家を突き止めたA君
近所の床屋で老人について聞くと、市内の大店の元社長で、今は息子に店を任せ悠々自適の生活を送っているのだとか
ところが、息子の嫁が大の自然食マニアで、肉魚類は一切食卓にあげず、食事は契約農家の野菜・米のみ
ご隠居が「コロッケが食いたい、餡パンが欲しい」と懇願しても
「お父さんに害のあるものは与えられません」と一顧にしない
「しかし、あそこのご隠居さんは剛の人でっせ」と床屋が話す
「よくありますやろ、何杯食べたらタダとかいう店が、ご隠居さんはそういうところを回ってますのや‥‥」


なんか、苦労して一財産築いても、思うままにならない人生って嫌だよね‥‥



469: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 21:49:13 ID:6zhKBN4h0
>>468
ちなみにこの話が載っているデキゴトロジーは、元々週刊朝日の1コーナーだったんだけど
「こんな下品な話をまとめた本なんてわが社で出せるか!」
と社の反対にあい、発行元を探した結果、新潮社で出すことになったという



472: 本当にあった怖い名無し 2010/11/23(火) 22:12:42 ID:COxIxqSQ0
むしろしたたかなお爺ちゃんに後味スッキリ
でも面白い話だね



514: 本当にあった怖い名無し 2010/11/25(木) 15:28:02 ID:2bdq+VSA0
沙村広明の『筒井筒』
地球外生物である男と女は、井戸の底ような場所に隠れ住んでいた。
仲間に救助を求める電波を飛ばすが、
相手にキャッチしてもらうのにも、相手側の回答を受信するのにも
やたら年月を要し、ようやく助けてもらえるメッセージを受信し
数年後の場所と日時を得て喜ぶ二人だが、
メッセージを詳しく聞けば、助けてもらえるのは1人だけ。
どうやら、男は救助してもらう人数まで相手に伝えていなかったらしい。
(受信機のようなものを使っていてメッセージを聞いているのは男だけ)
2人いることを伝えるにも、再び数年かかってしまうことを考え
男は一人で逃げようと、女に食料の調達に行くと伝え、上へと登りだした。
(ちなみに、中は暗い為、男はヘルメットに電気がついているものをかぶっている)

突然、スパッと筒ごと男は上半身と下半身がまっぷたつに。

突然の出来事に呆然と女は上を見ると、歳おいた巨大な男が上から覗いている。
この竹だけ光ってて何かおかしいと思っていたら!!と老人は大興奮。
女は上から降ってきた男の亡がらを見て呆然。
数年後、女は無事自身の星に帰ることができました、という話。

まとめ方がヘタで申し訳ない。



515: 本当にあった怖い名無し 2010/11/25(木) 15:33:01 ID:XyD34vhF0
ああ、かぐや姫につながるのか。なるほど。感心した



516: 本当にあった怖い名無し 2010/11/25(木) 15:44:03 ID:ErA+LnIh0
おもしろいな。今度買ってみよう



523: 本当にあった怖い名無し 2010/11/25(木) 16:46:03 ID:CYIFFUPK0
今月号のりぼんのマンガ絶叫学級がかなり後味悪かった
主人公の女子小学生Aは日頃両親の愛情が3歳の妹に
集中している事に不満を持っていた
1日だけでいいから妹と入れ替わりたいという願いが
実際叶い両親に溺愛される妹としての暮らしを楽しむが
逆にAと入れ替わった妹は幼い故に善悪の判断が付かず
Aに包丁を突きつけたりしAは妹に怯えるようになる
その件で母親はAがおかしくなったと夫に相談、夫は下の娘に
構い過ぎたせいでAはそんな事をしてしまったんだ
明日3人で話し合いをしようと言う
このまま良い方向に行くのかと思いきや夜中再び妹は
Aを抱き抱えマンションのベランダから落とそうとしていた
怯えるAだがその瞬間1日だけの願いが解け元の体に戻る
しかし時既に遅く妹の体は落とされた後だった
テレビのニュースでは妹の転落死及び体にあった包丁の
跡から虐待疑惑があると報道された

Aが元の体に戻れて良かった、助かったと思った瞬間もう既に
妹の体は既に落下、本当は妹がAの体にいた時にやったのに
Aが妹を突き落として殺したという事にされるという
子供向けにしては相当後味悪過ぎる話だと思った



524: 本当にあった怖い名無し 2010/11/25(木) 17:05:07 ID:6VqnM0g2O
>>523
酷いね、、、
むやみに妹を羨むもんじゃないよ!
ってのを伝えたかったのかな‥



596: 本当にあった怖い名無し 2010/11/27(土) 17:45:08 ID:depUJCf+0
関係ないけど思い出した短編漫画

ある高校生くらいの少年が、同じ学校の女子に片思いをしていた
少年が遠くの物陰から少女を眺めていると、そこへキューピットが現れる
キューピットは少年の恋を叶えてあげると言い、少女に向けて矢を放った
矢は少女の胸に突き刺さり、少女は少年を見ると頬を赤らめて「この人にならなら一生を捧げてもいい」と言った
しかし、矢が胸に刺さっていることでどんどん出血し、その場で倒れて死んでしまった
キューピットは言った「彼女が生涯で愛したのは君一人だったよ」
少年は震えながら少女の亡骸とキューピットを交互に見て呟いた
「・・・え?」
終わり



603: 本当にあった怖い名無し 2010/11/27(土) 23:07:19 ID:zCnsw7DW0
小学校5~6年にかけての実話
担任の女教師はわりと生徒に人気があって、よく私達も
家に遊びに入ったりしてた。
それなりの歳で子供の無い先生夫婦は、男の赤ちゃん
を養子にに貰い、私等生徒も祝福しましたさ。 ほんと。
ところが、好事魔多しで直後に先生妊娠。 
産まれたのが男の子だったので、ここで話が狂ってきた
先生が、養子は長男にできない 実子が長男だと主張。
産児休暇に引き続き、役所ともめて学校に出てこない。
生徒は当然ほっぽられて、各教科ごとにいろんな先生に
教わる羽目に。 しかし当時一番のショックは、あんなに
可愛がった赤ちゃんを、捨てはしないまでも長男のままに
しておけないという先生の気持ちだった。
結局どう結末がついたのかはいまでも知らない。



606: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 10:51:47 ID:itnXpH6y0
>>603
「妊娠しなきゃ」ってプレッシャーが不妊の理由に(妻か夫か
どちらかはわからんが)なってたパターンかもね。
プレッシャーが無くなった途端妊娠。



610: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 12:42:16 ID:Pl+A6DXvP
今はね。
>>603がどれくらいの昔の話なのかは知らないが、
長男と次男で一生が左右される時代が長かったからね

今じゃ家のためとか家系とか家格とか気にする方が少ないもんな
遺産にはハイエナのように群がるくせに親の世話を長男に押し付けたりするくらいでさ



608: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 12:09:04 ID:Pl+A6DXvP
養子を取る→目的は跡取り
なら実子に継がせたいと思うのは人としてありなんだが
子供が可愛くて子供が欲しいとした理由での養子なら
子供が増えることを喜ぶべきであって廃嫡はイミフだし後味悪い

やっぱ継がせる子が欲しくての養子縁組だったんだろうね



609: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 12:37:46 ID:dVw41QC70
昔と違って家の全権握れたりするわけじゃないし、
今の時代、長男のほうが損だろ。



611: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 14:11:04 ID:SlmWvk4KO
今朝の話だけどいいかな?
どうしても観たいライヴがあってぴ〇の店頭に並んだんだ。
7:30頃着いたらもう何人か並んでいて、その中に腰の曲がったお婆さんがいた。
「チケット取りに雇われたホームレスかな」って思っちゃったくらい粗末な格好。
ぴ〇カウンターは階段の上にあったんだけど、両手で手すりに掴まって一段ずつじゃないと上がれなかった。

で、カウンター前で係員が希望の公演を聞きに来ると、
お婆さんはよく回らない口で某ベテラン歌手のコンサートを指定した。
その時に「娘に頼まれた」って言ったんだよ。

結局チケット取れなくて、お婆さんは帰って行ったけど、なんで娘さんは自分で並ばなかったんだろう。
11月末の早朝だぜ?
俺でもちょっと勘弁してほしいと思ったくらい冷え込んでたのに。

娘さんが病気かなんかで動けなかったのなら、そこまでしてチケット取れなかったのが可哀想だし
もし元気だとしたらあんなよぼよぼの母親を並ばせるって、どんな娘なんだろう。
手ぶらで帰ったお婆さんが責められたりしないだろうか。

色々考えるとどうも釈然としない。



616: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 19:35:21 ID:8E8uMKYb0
>>611
実話の後味悪さ半端ない



617: 本当にあった怖い名無し 2010/11/28(日) 20:24:53 ID:aQfNBHAS0
学生時代に元養護学校勤務の教師から聞いた話
元教え子の母親は嫁ぎ先の家で何年も子供が出来ない
のを原因に舅と姑から日頃イビられていた
ある日体調が悪くなったが舅、姑から嫌味を言われるのが嫌で
薬を飲みまくって何とか我慢しながら仕事をする
それからしばらくしてついに妊娠発覚、今までイビっていた
舅、姑も手のひら返しで嫁に優しくなる
その時には妊娠の嬉しさやもう舅、姑からもうイビられずに済む
という喜びから薬を飲みまくっていた事を忘れてしまう
結果子供は薬の副作用が原因で障害を持って生まれて来た
というのを母親が泣きながら教師に打ち明けたという話

嫁イビりが生まれて来た子供にまで影響した話を
聞いて後味悪いと思った
その後の舅と姑の態度までは話していないので
その部分でモヤモヤ感が残った



661: 本当にあった怖い名無し 2010/12/01(水) 13:27:53 ID:4KtWMH1Q0
戦争中の話。
義勇兵であるAは食糧の輸送で、ジャングルの奥にある味方陣地に向かって行軍していた。
途中、敵の空襲に遭った。食糧は殆ど喪失し、部隊もAを含む5人を除き、死傷していた。
隊長は爆弾で片足を失っていた。「A、五体満足で満足で生き残っている者は何人いる?」
「5人だけであります、隊長。」
「そうか。では、貴様は動けなくなった者に止めを刺してやるのだ。そして、友軍に残った食糧を届けるのだ」
Aは隊長からの命令通り、動けない者を次々と殺害していった。隊長に報告に上がると、隊長は自ら喉をかき切って果てていた。
生き残った5人は残った食糧をかき集め、味方が待っている陣地へ行軍を再開した。
それから一週間後…食糧の輸送が止まって飢えていた陣地では、下級兵士がジャングルに食糧の調達に向かっていた。
陣地からいくらも離れていない所で、痩せ細った友軍の死体を目にする。それはAたち5人のものだった。
彼らの荷物の中には未開封のカンパンの袋がギッシリと詰まっていた…



664: 本当にあった怖い名無し 2010/12/01(水) 16:55:29 ID:Aqk2IRVr0
>>661
さすがにこれは後味悪いっつーより頭悪いなあって感想しか出ないなw



670: 本当にあった怖い名無し 2010/12/01(水) 19:30:15 ID:ZJSRY0rG0
>>664
えっいや、頭悪いっていうか
残り少なくなった食料に一切手をつけず味方に届けようとしたんだろ
多分使命感と仲間への贖罪のためだろうな
そりゃまあきっちり陣地についてから死ねればよかったのかもしれないけど
頭悪いはないわ頭悪いは…



673: 本当にあった怖い名無し 2010/12/01(水) 19:45:02 ID:KyBrngW40
>>670
「食料を届ける」のが命令で「食料に手をつけない」っていうのとは違う。
結局届ける事ができなかったんだからやっぱり馬鹿だろ。



674: 本当にあった怖い名無し 2010/12/01(水) 21:50:06 ID:ledq84WB0
>>673
餓死っていうのはさ、ずーっとお腹すいたーって意識があるわけじゃないんだって。
ある程度「お腹がすいた」って意識が続いた後
空腹感が消えるらしい。で、空腹感がなくなってからも普通に動けるから
動き続けてるとある時突然に身体に力が入らなくなるらしい。
で、だるくて動けなくなって近くに食べ物があっても食べる為に動く事すらできず
そのまま死んでしまうんだそうだ。
前に警察の人が教えてくれたんだが
ぼーっとしながら聞いてたから間違ってる部分もあるかもしれないが
661の兵隊さんは「まだ大丈夫、まだ食べなくても動ける」って思ってたのかもしれないよね。
ただでさえ手をつけてはいけないって思ってる食料なわけだし
限界まで我慢してたんだと思うよ。
まあ限界超えるまで我慢するとか馬鹿だろって思うのは個人の自由だと思うけど
目の前に食料があっても餓死する事はあるんだよ。



700: 本当にあった怖い名無し 2010/12/02(木) 15:08:24 ID:k7/KmDaV0
>>661
後味悪いな。乙



696: 本当にあった怖い名無し 2010/12/02(木) 13:20:38 ID:A3qZqPNN0
コピペサイトで見たコピペ

この間までわんちゃん飼ってました。
でも家族で旅行にいくということで泣く泣く保健所にいきました・・・
両親はわんちゃんか旅行か選べといわれ、泣く泣く旅行を選び、
家族でわんちゃんを保健所につれていきました。
わたしは泣いてました。
弟も泣いてました。
母親は「命の尊さがわかったわね」といってくれました(´;ω;`)よくわかった出来事です。
みなさんも命の尊さをわかってください(´;ω;`)



697: 本当にあった怖い名無し 2010/12/02(木) 13:24:59 ID:oMAQx6lP0
>>696
TVでやってたなぁ、保健所の受付で両親と子供2人で海に行くかペットを取るかって
子供が散々泣き喚いた挙句、海取ってたけど



698: 本当にあった怖い名無し 2010/12/02(木) 14:36:27 ID:OSMxrqkv0
命の尊さとかどの口がとしか言えない事例なのが確かに胸糞わるいww
尊さおもうなら預ける先探すだろ。ペットホテルだってあるだろ。
空港にすらペットホテルあるのに旅行にかこつけて捨てたかった犬捨てただけじゃねーかw
スゲーw



792: 本当にあった怖い名無し 2010/12/07(火) 22:13:32 ID:yKEsU8G10
( ^ิ౪^ิ)今日観た映画。ニック・ハム監督作品『穴(The Hole)』今日観たけ早速どうろ覚え
なんかちょっと説明難しいわ。頭痛い

ある学園の生徒4人が行方不明になる。18日後、行方不明者の内の一人の少女が保護される
精神に異常をきたしていた少女は病院に入れられ、カウンセラーは少女から事件のことを聞き出そうとする

※少女の証言※
地味で目立たない少女は、イケメンの少年・A(有名な歌手の息子)に片思いしていた
少女は酷く思い悩んでいたが、少女と五年間毎日話している親友である少年・B(少女に告白するが「ゲイっぽい」と拒まれる)は、少女の恋が叶うように手助けをした
Aは周りに束縛されたり追い回される生活に嫌気がさしていて、BはAに「三日間秘密の場所で生活しよう」みたいに提案する
少女の女友達・C(モデルみたいな美人)とAの親友・D(男)が参加し、4人はBに案内されて森の中にある地下壕(?)のような穴に辿り着く
穴の中は広く、高い天上の穴が唯一の出入り口で、錆びた一本の梯子が天上にかかっていた(説明できん)
地下壕の蓋はBによって鍵がかかけられ、三日後にBが鍵を開けに来る手筈だった
しかし、三日経ってもBは現れず、4人は閉じ込められてしまった


少女の証言の結末は“4人は協力して無事に穴から脱出し、Aは少女を好きになる”という少女の妄想が作り出した夢物語だった
カウンセラーは少女の証言を録画し、警察に証拠として渡した
警察はBを4人を監禁した犯人として逮捕したが、Bの証言は少女の証言と大きく食い違っていた
やがて拘留できる期間が過ぎ、Bは釈放されてしまう

少女は自宅に戻されていたが、どうしても事件のことを完全に思い出すことが出来なかった
少女の家にBが現れ、少女は逃げ出すが、川の上の橋のような場所で捕まってしまう。Bは少女を非難した

その日、カウンセラーが少女の家を訪問すると、少女が泣いていた(橋の上でBとどうなったかはこの時点では不明)
少女はカウンセラーに「記憶を取り戻したいから、もう一度あの穴に連れて行ってほしい」と頼んだ
カウンセラーは独断で少女を穴の中に連れて行き、全てを思い出した少女は真相を語り始めた
つづく




793: 本当にあった怖い名無し 2010/12/07(火) 22:14:32 ID:yKEsU8G10
つづき
(少女の妄想が入り混じった最初の証言とは違い、真実はエグイ話)
実は穴に泊るのを企画したのは少女自身で、Bから穴の鍵を借りていた
しかし、Aは少女に見向きもせず、少女は一人除け者にされてしまう
やがてAが途中で帰ろうとしたため、少女はこっそり穴の蓋に鍵をかけることで誰も出られなくしてしまう
蓋が開かなくなった事でA・C・Dはパニくり、穴を掘っろうとしたり、大声で助けを呼んだ
三日分しかない食料を4人で分け合って飢えを凌ぎ、変色した水まで飲んだ
やがてCが病気にかかり、10日目に血を吐いてあぼん
Cにホの字だったDはCの死体を抱きかかえて泣き喚いた
少女は親友だったCを死なせてしまった罪悪感で悩むようになり、とうとうAに真相を話す決意をする
その矢先、Dが皆の食料であるペプシを勝手に飲もうとし、AはDと取っ組み合い、思い余ってDをあぼんしてしまう
やがてAは無気力になってしまう
少女はAに心中をもちかけ、Aの目の前で手首を切ろうとするが、
Aは「僕にはもう君しかいない。君を愛しているんだ。死なないでくれ」みたいに言い、それを聞いた少女はAに抱き付き、笑みを浮かべた
翌朝、少女は梯子を登って天上の蓋を鍵で開いた。差し込む朝日で目が覚めたAに、少女は正直に全てを話した
Aは「Cは死に、俺は親友をこの手で殺してしまった」と怒り狂い、梯子の上にいる少女を殺そうと梯子を登り始めた
しかし、錆びていた梯子が壊れ(最初に付箋はあった)、Aはそのまま落下してあぼんした
少女は絶望したが、やがて「これでもうAは私を裏切らない。理想の恋人として、私の中で永遠に生き続ける」という考えに至った



話を聞き終えたカウンセラーは、警察に全てを話すよう少女に言うが、少女は「あれは事故だった。私に責任は無い」と拒否した
そこへ警察が現れ、「犯人はBだった」と言った
川からBの死体が見付かった。警察はBは自殺だと断定し、Bの死体の所持品から穴の蓋の鍵が見付かった
終わり



794: 本当にあった怖い名無し 2010/12/07(火) 23:10:03 ID:SNCiHIoW0
見た見た。
最後、少女がカウンセラーに向かって勝ち誇ったように笑うんだよね。



795: 本当にあった怖い名無し 2010/12/07(火) 23:12:09 ID:CR0gZVVWO
面白そう、見てみたいです。
あぼんの書き込みの人、色々よく見てらっしゃっいますね。



810: 本当にあった怖い名無し 2010/12/08(水) 22:27:14 ID:XQsx+v+J0
海外の獣医師のエッセイ。タイトルは忘れた&うろおぼえ

老婆の飼い猫が事故に遭って大怪我を負う。
治療には金と時間が掛かるが命は助かると伝えると、
老婆は安楽死させてくれと猫を置いて帰ってしまう。
獣医師はその猫を安楽死させずに治療を施し、やがて猫は元気に回復する。
獣医師はそのことを老婆に伝えて、もう一度その猫と暮らさないかとたずねると、
老婆は、もう既に新しい猫を飼ってしまった、
自分はもう2匹の猫を飼えるほどの生活の余裕はない、
年金暮らしで治療費を払う余裕が無いから泣く泣く安楽死を選んだのに
あの子を2度も諦めなきゃならないなんて、
あんたはなんで余計なお節介をするんだと泣いた。

その後、猫がどうなったかは書いてなかった気がする。



811: 本当にあった怖い名無し 2010/12/08(水) 22:34:06 ID:xWTgLqEw0
>>810
タダで治療するなら最初にそう言えばいいじゃんってだけの話だな



812: 本当にあった怖い名無し 2010/12/08(水) 22:47:17 ID:Ws9iFWjq0
これはホントに後味悪いな。('A`)



880: 本当にあった怖い名無し 2010/12/12(日) 15:36:44 ID:rIPZb5CK0
ふっと思い出した、ドラえもんの、たぶん原作の漫画の話だと思うんだけど
ある日ジャイアンが風邪かなんかで学校を休む、のび太は学校でいつもジャイアンと
腰ぎんちゃくのスネ夫と接していて嫌な思いをすることが多いんだけど
その日のスネ夫は普通に話ができて、のび太を馬鹿にもしないし、いい奴だった
「あれ?スネ夫ってけっこう普通にいい奴?友達になれるかも」
のび太はそう思うんだけど、次の日ジャイアンが学校に来ると、スネ夫はいつもの
いやみな奴に戻ってしまう

ただそれだけの話で、それはこういうことだみたいな説明もつけられてなかったと思う
なんかもやもやした読後感だった
スネ夫は力が強いジャイアンといることで増長して本来の美質が隠れてしまうんだろうか?
それとも普段恨みを買っている分、ジャイアンがいない時に報復されないよう、いい奴ぶったのだろうか?
でもそれにしては、媚びてるとかじゃなくて、すごく普通に話ができて、自然に親切で
のび太の「あれっ?」っていう感じが読んでるこっちにも伝わってきて変な感じだった



884: 本当にあった怖い名無し 2010/12/12(日) 20:46:26 ID:N7+SyvUk0
>>880
すげぇ共感できる話



886: 本当にあった怖い名無し 2010/12/12(日) 22:38:29 ID:PPWUWcVM0
>>880
自分がターゲットになりたくない分、変に好かれてるから同調せざるを得ないのかもね。



881: 本当にあった怖い名無し 2010/12/12(日) 15:43:53 ID:rIPZb5CK0
そもそも乱暴者の腰ぎんちゃくって、リアルでもこういう奴が多かった気がする
単体だと別に嫌な奴でもないんだけど、みたいな



917: 1/2 2010/12/13(月) 18:19:55 ID:6+mMDaxW0
パトリシア・ハイスミスの短編『たぶん、つぎの人生で』

主人公エレノアは50代半ばで、老猫と一緒に一人暮らしをする女性。
近所から頼まれた縫い物で収入を得ている。
腕が良く、友人から値上げを勧められながらも、安価な値段で請負っているので客も多いらしく、
一人暮らしには不自由していないようだ。

彼女の前に、醜く、四角い怪物が現れる。大きな四角い頭、頑丈そうな手足。身長は2フィートほど。
お約束通り、怪物は彼女にしか見えない。猫ですら気配を感じないらしい。
「俺のことが見えるのは、この世に1ダースくらいしかいない」と怪物。

彼女が怪物に食べ物や寝床を提供し、その代わり怪物は彼女には難しい力仕事をこなしてくれる。
(納屋の重い荷物を移動したり、庭中の雑草を全部抜いたり)
怪物は毎回、「食べる必要は/寝る必要はないのだけど、あんたにつきあうよ。あんたは親切な人だな」と言い、
ちょっとしたほのぼのツンデレ同居状態がしばらく続く。

彼女と怪物とのやりとりで、彼女の半生がわかる。
18歳で父親が死去。財産も少なく、彼女は大学を途中であきらめ就職。その後母親が白血病になり、
10年間、彼女の収入のほとんどは治療費に消えた。29歳で結婚し、翌年娘にも恵まれたが、3年後夫が死亡。
夫は勤める会社が倒産してしまったこともあり、財産はほとんど残らなかった。
娘も20歳で、旅行先で雪崩に巻き込まれて死亡。
このような運に恵まれない人生ながら、彼女は「不運なのは自分だけではない」とずっとがんばって生きてきて、人に対しても親切なままだった。



918: 2/2 2010/12/13(月) 18:23:24 ID:6+mMDaxW0
ある日「あなたって、絶対に根っからの悪人じゃないわ」と言ったエレノアに対し、怪物はむっとしたようだ。
翌朝、彼女がかわいがっていた猫が、首をへし折られて死んだ。怪物が殺したのだ。
「どうしてこんなことするの?」と問う彼女に、怪物は、「俺の性(さが)でね。俺が憎いだろ。出て行ってやるよ」
と言って出て行ってしまう。

彼女は猫を庭に埋め、一人で家に戻った。もう怪物が決して現れないことはわかっていた。
家はあまりにも静かで、彼女は夫が死んだとき以上に孤独を感じた。

数日後の夜。彼女は知人に頼まれ、病気の女性に付き添った。新鮮なイチゴを見舞いの品として持ち、変わりなく親切に。
彼女にはその晩、自分が死ぬことがわかった。何もしなくても死ぬと確信したが、確実にするために手首を切った。
この期に及んでも、お湯を無駄にしないように、流しで冷たい水で血を流し、なるべくベッドを汚さずにすむように、
タオルを巻いて横になった。

エレノアは彼のことを考えた。小さくて力強く、一風変わっていながら、それでいて純朴で無邪気だった彼。
彼は結局、名前を教えてくれなかった。彼女は、彼を愛していることに気づいた。

ツンデレ同居シーンがなかなか萌だったために、この結末は応えた。
それまでよくある不運の連続の人生に負けずに生きてきた主人公が、「自分だけ」の災難に対処できなかったのかなとか色々考えた。
また、作中では彼女の結婚は恋愛よりも友愛の方が強い関係の二人が結ばれた印象で、彼女はこの怪物にだけ恋をしたのかななどと。



922: 本当にあった怖い名無し 2010/12/13(月) 21:18:22 ID:8lvcNShF0
まつざきあけみ作品(名前忘れた)

ある学校の話。一人の少女がダイエットをしたいと、保健の先生に相談すると先生は催眠療法として、お菓子がグロい物に見えるようにする
キャラメルコーンがカブトムシの幼虫とか。
そのかいあって、痩せる少女。催眠を解いてもらう為に保健室に行くが、解く前に先生は心不全を起こし死亡。
催眠はかかったままで、さらに酷くなり食べ物が全て虫に見えてしまう。
泣きながら絶望する主人公だが、ラストに食べ物を見つけて大喜び。
母親が部屋に入ると、ミミズや幼虫を食べてる主人公がいた。

うろ覚え、駄文ですまんが見終わった後に気持ち悪くなった



962: 本当にあった怖い名無し 2010/12/14(火) 18:52:53 ID:gifWOFRHO
>>922
何かにんじんが嫌いな子供が主人公で、
ある日その子だけ色んな物がにんじんに見えるようになるんだ
見た目は完全ににんじんなんだけど恐る恐る食べてみたら味はハンバーグとかで美味しいの
びっくり箱的な感覚で「このにんじんはどんな味がするんだろう!」って主人公はその辺に沢山あるにんじんを次々食べていく
最後一際大きなにんじんにかじりついたら、それは今まで食べた事もないような味でしかも物凄く美味しくて
嬉しそうにガツガツ食べてるんだけど実はそれは主人公のお母さんでした…みたいな話を小さい頃何かで読んだ
何だったかなー思い出せん
普通のにんじんも食べられるようになって誉められたりして仲良しだったのにお母さん食べちゃったの!?とか
まだ子供だった事もあって当時はかなりショックを受けたw
今思い出してもあのほのぼのさと最後の落差や、
他にも何かいけないものを口にしたんじゃないかとか思うと後味悪い



963: 本当にあった怖い名無し 2010/12/14(火) 19:08:29 ID:LJis9/yQ0
>>962
「トラウマになったアニメ、漫画、写真」スレのテンプレにある「にんじん大好き!」だな



994: 本当にあった怖い名無し 2010/12/15(水) 18:38:54 ID:WWlFUip50
そういえばにんじんって小説も後味悪かったな。

家族からにんじんと呼ばれて、誰も本名で呼ばない少年が主人公。
にんじんは気持ち悪いから、みんなに嫌われている。
にんじんは性格悪いから、いじめたっていい。

ってな感じでにんじんと呼ばれる少年がひたすら家族にいじめられる。
親も兄弟もゲラゲラ笑いながら虐待して、少年は少年で
「にんじんだから仕方ない」って自分がいじめられてる現状を甘んじて受け入れてる。
辛さを感じないわけではなく、家族に愛されない自分、いじめられて当然という親の言葉、
そんな日々の絶望、それらがもみくちゃになって小学生で完全なメンヘラ。
ひたすら少年がいじめられる描写が淡々と続いて、何の救いもなく終わる。



996: 本当にあった怖い名無し 2010/12/15(水) 19:18:48 ID:wqcdNcK10
>>994
そんな作品が「名作童話」の括りなのが後味悪い気がする



997: 本当にあった怖い名無し 2010/12/15(水) 19:43:29 ID:PTjXzeqa0
「にんじん」は、初めて読んだあと、なんかすごくイヤな疲労感があって
ホントになんでこんなのが名作といわれて学校図書館にあるんだよと思ってたけど。

わりと最近、ヨーロッパにおける「チェンジリング」(取替えっ子)という
迷信のことを知って、なんか納得したような気がしたんだよね。
チェンジリングというのは、自分の子供がある日突然、妖精のイタズラで
知らないよその子と取り替えられてしまう……と、親が思っちゃう現象(?)のこと。
要するに、自分の子供を愛せない親が、昔からこういう言い訳を使って
自分の子供に辛く当たることを正当化していたために生まれた迷信なんじゃないかって、…
まあこれは自分の勝手な解釈なんだけど。
堕胎間引きが多く行われてた日本とは違って(いやそれはそれでもちろん問題もあるけどw)
ヨーロッパ圏てキリスト教の関係で堕胎とか許されなかったみたいだから、
望んでないのに、育てられないのに、子供生んじゃう親が多かったのかなぁ、とか。

「にんじん」では、あの子の親がなんでにんじんをあんなに嫌いだったのか、
赤毛というシンボルアイテムを理由に漠然としか語られないけど、
それが却って、世の中にたくさんいる「親から漠然と嫌われる子供たち」からの
共感を呼んで、支持され続けたのかな、とか。辛いのはキミ一人じゃないんだよ、ってね。



998: 本当にあった怖い名無し 2010/12/15(水) 20:01:15 ID:bIhe5gwq0
にんじんは昔読んだことがあるけど確かに後味悪かった。
後味悪いどころか何も解決しないで終わったから続編があるのかと思ってた。


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