転載元:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1310308814/


8: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/11(月) 06:32:03.38 ID:piCXbspBO
昔読んだ怖い話本から

とある田舎の中学校の裏手には三本の木があり、生徒は教師から
そこに近づいてはいけないと厳しく言われていた。
理由は不明だが生徒達はそういうものだと素直に受け入れ、従っていた。
ある時一人の生徒がそこを通らなければならない状況になってしまい
恐る恐る通るとそこで首を吊った三体の影を見てしまう。

真相としては昔、その代の卒業式を迎えるに当たって卒業生代表を選ぶ事になったのだが
二人の候補者のうちどちらにするかで村を巻き込むほどの問題となった。
一人はその辺一帯の地主の息子Aで、もう一人は小作人の息子ながら
成績優秀で皆からも慕われ、上級学校への進学も決まっているB。
古参の教師はA、若手の教師はBを推していた。
どうしても決まらないので選挙を開催、結果Bが勝つ。
そして迎えた卒業式当日、Bはいくら待っても現れず結局Aが総代を勤めるわけだが
その時Bは両親とともに裏の木で首を吊っていたのだった――

これだけでも十分後味悪いんだけど、B一家は特に嫌がらせ受けたり
村八分にされたという形跡はなく、Bの自殺は両親に強要されたものっぽいのがなおさら後味悪い。
小作人の奴隷根性染み付いた両親が勝手に申し訳ながって気を遣った感じ。



9: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/11(月) 11:06:24.15 ID:HtsGL32D0
今放送してるタイガー&バニーの15話(先週放送分)が後味悪かった。
定番の展開ではあるのだけど、定番だからこそ喉に刺さった小骨のような後味悪さが止まらない。

超能力に目覚めた人間達が、現実のスポーツ選手のように
企業とスポンサー契約をして企業ロゴの入ったウェアを着て、
「ヒーロー」として凶悪犯(大抵普通の人間)を逮捕する話。
アメコミヒーローがスポーツ選手よろしく見世物になってる感じ。
(X-MEN、スパイダーマンあたりが近いかも)

脇役のSというヒーローはスランプだった。
人気ランキングも主人公達に追い抜かれて王座から転落、スポンサーからも怒られる始末。
そんな折に公園で出会った少女にSは恋をする。
少女はクールでそっけないが話しかければ返事をしてくれる、ちょっと変わった子。
公園のベンチにいつもいるので、Sは足繁く通うようになる。
Sが話し少女が相槌を打つ状態で、やがてカウンセリング効果かSは自信を取り戻す。
その夜、主人公達は暴れている少女を見つけ取り押さえにかかる。
少女は主人公達の超能力をも上回る力とスピード、飛行能力まで持っていた。
少女はアンドロイドだった。

「ヒーロー」を上回る能力を与えるだけ与えられたアンドロイドで、
落雷に撃たれたことでAIがバグり、ヒーローを見ると
例えば壁に貼られたポスターにでも見境なしに襲ってくるのだ。
(Sはヒーロー時は顔面まですっぽり覆うスーツ着用なので、ヒーローと気づかれなかった)
少女に翻弄される主人公達だったが、そこにS(スーツ着用)が応援に駆け付けた。
Sは主人公との戦いで皮の禿げたアンドロイドの正体にに気付かないまま
襲い掛かってくるそれと対決し、そして破壊した。

完全に復調したSは「彼女にお礼を言いたい」と出かけていく。
両手に抱えるほどの大きな花束を持って、いつものベンチで少女を待つ……



14: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/11(月) 22:16:16.35 ID:mMPqxpX00
星新一のショート・ショート、『たくさんのタブー』収録の「ひとつのタブー」。

ある諜報部員の男が、航空機の不時着事故で無人島に流れ着いた。
周囲に他の島影はなく、定期船の航路からも外れているらしく、救助の見込みは低かった。
しかし、浜辺の浅瀬では容易に魚が獲れ、調べたところ食用になる植物もいくつか有って、
当面生きていくぶんには支障が無かった。さらに、人恋しくなっていたところ
島の反対側の岸で、同じく航空機事故から流れ着いた妙齢の未婚女性にも出会った。
女は薬剤師だと語り、理知的な感じで、男は魅かれた。
男は身分を隠して電気製品のセールスマンだと自己紹介し、女と親しくなった。
諜報活動で電気製品の扱いは慣れているので、辻褄の破綻が起きないよう架空の素性話もできた。

かなりの月日が過ぎた。他に話し相手もいない中、
二人が会い愛し合う仲になるまでにさほど時間は要さなかった。
衣服は繕いようのないまま朽ちてゆき、さながら楽園のアダムとイブだった。
だが、秘密を隠し持って相手に嘘を吐いている、という後ろめたさが
心を許しきれない距離を作り、胸中のわだかまりになっていた。
いっそ全てを打ち明けたいとも思ったが、万一救助され祖国に戻った場合を考えると
一線を越えられなかった。そんな空気を察してか、女も次第によそよそしくなっていった。

そんなある日、女がウミヘビに噛まれて毒で重症となった。
医療設備もなく、自らの死を悟った女は、男に告白したい事があると言った。
「今までつれなくして、ごめんなさい。薬剤師というのは嘘で、私はとある国のスパイだったの」
「なんとなくそんな気はしていたよ。もういいんだ。君の本当の故郷はどこだったんだい?」
女は最後の力を振り絞って答え、息を引き取っていった。
女が答えた国名は―――――男の故国と同じだった。



15: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/12(火) 00:30:23.14 ID:HB6VKT7iO
かなり昔「友達の愚痴スレ」?で見た流れ

レス主は女性で近所に住んでいる友人と観光地に旅行に行くことになった。
調べるとそこの名所を効率よく安く回るにはレンタカーが一番と分かり
ペーパードライバーのレス主は勘を取り戻すため仕事帰りに教習所通いを始めた。
しかし友人はそこまでする必要ないのに・そのお金を旅行資金にすればいいのにと
同じペーパードライバーでありながら呑気に構えていて
逆にレス主を神経質呼ばわりするのでイライラする…という内容だった。
するとそのレスに住人がすごい勢いで食い付きだし、
「ペーパーのくせに土地勘のないしかも観光地で無事でいられると思ってるのか」
「お前らが勝手に自損事故起こすだけならいいが、他人を巻き込んだらどう責任をとるのか」
と友人フルボッコから
「止めないお前も同罪だ。無理にでも教習所に行かせるか旅行を中止しろ」という流れに。
そしてレス主が「やっぱりもう一度話し合ってみる。後押ししてくれてありがとう」と書いた翌日
そのまま喧嘩別れ、絶交されたとの報告が来た。
レス主はまさかこんな展開になるとは思いもよらなかったらしく
ほんの昨日まで楽しく旅行計画をたてていた友人を失い、
誰を責めるでもなく、ただ放心状態。
しかし住人は「これで良かったんだよ」
「そいつの化けの皮剥がれたなw絶交できて良かったじゃん」と何故かドヤ顔。
正義感振りかざして無責任に煽る住人も融通きかないレス主も
頑なな友人も全員まとめて後味悪い。



16: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/12(火) 00:58:30.94 ID:dhFiDzkP0
ペーパーのくせに今更教習所通いでレンタカーなんて無謀な事しないで
効率悪くても公共交通機関と徒歩でまかなえって怒られてたのかと思った



18: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/12(火) 01:04:31.58 ID:HB6VKT7iO
>>16
レス主も住人もどちらも極端なんだよね
レンタカーor旅行にいかないしか最初から選択肢がない



23: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/12(火) 05:54:49.12 ID:XNU5HqwKO
旅行の為に教習所通いってw
結局出費がかさんでるじゃん。レス主もバカだな。



70: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/13(水) 02:04:11.31 ID:llIhA4kXO
テレビ企画といえばうちの地元の番組で、わらしべ長者的な替えっこ企画がある。
レポーターが持っているものを街の人々と等価交換していくもので
先日の七夕は「この日もらったものが視聴者プレゼントになる日」で
レポーター一行は地元の醤油店にいく事にした。
最初はいつも番組見てますーとかノリノリの奥さんが
視聴者プレゼントと聞いて太っ腹にもかえっこ分にプラスして
新製品までつけてくれた。
そこまでなら「悪いですねーすみません」と奥さんもニコニコだったが
横からカメラマンだかディレクターだかが「これも、これも」と小声でせっつき
前に置いてある売り物の地域専用のゴミ袋を指していた。
「えっ?これももらえってこと?」と生放送なのにこそこそ言ってるマスゴミご一行。
奥さんが許可する前に「いやーすみません、こんなにもらっちゃってwww」と
ゴミ袋を勝手にとっていくレポーター。
奥さんは生放送と知ってるからか断るに断れずすごい不機嫌そうな顔。
お礼に女子アナが得意の替え歌CM歌うんだけどずっと表情はかわらず
「あれwwwなんか受けないっすねwww」みたいな感じでヘラヘラしててすごい不愉快だった。

一応このレポーター中央でも仕事してるそこそこの有名人なんだけど
そういうテレビの乗りを地元でもやっちゃったんだろうな…
全国でも有数の真面目で冗談通じない県民性なのは出身者なんだから分かってるだろうに



73: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/13(水) 05:12:31.47 ID:J4LkDxyP0
>>70
参考までに聞かせてほしいんだがゴミ袋でなぜそこまで不機嫌になるんだろうか



74: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/13(水) 06:01:20.67 ID:8o0OSXw3O
>>73
無断で物盗っても怒られない国育ちなの?



75: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/13(水) 06:33:45.71 ID:RUckirN50
>>73
勝手に人の物を欲しがって、自分たちだけで完結して、持ち主が許可もしてないのに勝手に持って行くのは悪いことなんだよ
ましてや太っ腹な奥さんだし生放送で変な態度とれないのもあるから、普通に頼めば快く許可してくれたかもしれないのに、それすらめんどいと言わんばかりに「奪った」んだよ
そういうレポーターの横柄さ、奥さんを嫌な気持ちにさせたことにすら気付いてない鈍感さを見ると普通の人は気分が悪くなっちゃうものなんだよ



104: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/13(水) 23:24:30.82 ID:llIhA4kXO
スカイハイ
原作は漫画、ドラマ化もされたので知ってる人多いかもしれんがあらすじ。
不慮の事故や殺人で亡くなった人の魂は「恨みの門」と呼ばれる所にやってくる。
死者はそこで「このまま門を潜り成仏・転生する」「永久に幽霊のままこの世をさすらう」
「誰か一人を呪い殺す。ただしこれを選ぶと永遠の苦しみを味わう地獄に堕ち、なおかつ転生できない」の
三つの選択肢から自分の今後を選ぶことができる。

その中の一エピソード。
ある中年夫婦が突然の事故で死んでしまい、高校生の一人息子が残される。
仲の良い夫婦、仲の良い親子、仲の良い家族だったので両親は息子の行く末を案じ
選択するまでの間息子の様子を見守るが、意外にも息子はさほど気落ちしておらずむしろ淡々としている。

しばらくして今までずっといい子優等生だった息子が突如飼い犬をいじめ殺害する。
驚く両親に恨みの門の番人「イズコ」は元々息子は家族に無関心な父親も
無自覚に支配する母親も大嫌いで二人の死によってそれを外に出すようになっただけ、
最初からそういう性根の持ち主だったと二人に告げる。
それを機に妻は夫に責任を擦り付けあいをはじめ、激しく罵倒する。

その間も息子の行動はエスカレートし、ついに人をあやめてしまう。
やがて選択する時間が訪れ夫婦は自分達が責任をとり息子を殺すと告げるが
イズコは殺すのは一人だけと言い、二人同時に念じて思いが強かった方が
息子を殺した事になり地獄行きとなると提案。
そして結局息子を殺したのは夫で二人は地獄行き(人を殺した者はその時点で地獄行き)
妻はちゃっかり転生の道を歩むこととなった。
終わり



134: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 22:32:15.45 ID:wZ/Bo78pO
漫画、ジョジョの奇妙な冒険第5部に敵として出てくる暗殺チームの話。有名だから知ってる人も多いだろうけど。

暗殺チームの所属する組織のボスは、暗殺という汚い仕事を押し付けながらも、それに見合った報酬を彼らに与えないというダメな上司。
組織に尽くしていたにも関わらず、冷遇されることに不満を抱えながらいつか自分たちでボスに下剋上しようと画策するのだけれど、正体を探られること自体を「裏切り」と見なすボスは、自身の情報を探ろうとした暗殺チームのうち2名を惨たらしい方法で殺害した。
その方法っていうのが、猿轡を噛ませた片方の目の前でもう一人の方を生きたまま少しずつ輪切りにしていくというもの。猿轡を噛まされた方はショックで布を喉に詰まらせて窒息しした。

続きます。



135: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 22:43:22.67 ID:wZ/Bo78pO
チームのメンバーが自宅のソファーで窒息死した仲間を見付けた。仲間の体には一言、「罰」と書かれた紙が貼られてあった。その数日後、もう一人のいなくなった男の安否を気にしていたチームの元に、輪切りにされたその男は送られてきた。
額縁に入れられて。
二人が殺されたのは所謂見せしめというやつだった。
しかしそれが切っ掛けになって、本気で組織への復讐を決意した暗殺チーム。
原作はその事件から2年後のことで、ボスの情報を2年間、密かに求め続けていたところに、ボスには娘がいるという情報が入ってきた。少しでも手がかりになればと当然その存在に食い付く。
実は娘はボスも知らなかった存在で、最近発覚したもの。しかしそこは一組織を引っ張るボスで、暗殺チームらに娘を奪われる前に、主人公たちのチームに直ちに娘の護衛と、娘を自分の元へ連れて来るよう命令を出した。

続きます。



136: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 22:56:33.53 ID:wZ/Bo78pO
暗殺チームはその娘を必死で追い、ついに護衛を任されたチームをつきとめるが、暗殺チームの面々と同じくスタンドという超能力みたいなものを持っている主人公たちと、ボスの娘をかけて交戦していく。

一人また一人と死んでいく暗殺チーム。その死に方がまた一人ずつ惨い。
体中焼け焦げたり、ウイルスでどろどろになって原型留めてなかったり、バラバラにされたり列車の車輪に引き込まれたり、毒蛇に舌噛まれたり、首に尖ったものが貫通するぐらい突き刺さったり。たった1日で暗殺チームほぼ壊滅。
そしてたった一人残ったのは、チームのリーダーだった。

主人公たちはその頃、無事ボスの元に娘を届けることが出来たのだが、ボスの目的は自分の正体に結び付く存在である娘を、自ら手を下して殺すことだった。

まだ続きます。



137: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 23:10:58.71 ID:wZ/Bo78pO
まさかボスが娘を殺すとは思わなかった主人公たち護衛チームリーダーは、娘を抱え逃走。
元より、子供にまで平気で麻薬を売るようなボスへちょっとした引っ掛かりを感じていた護衛リーダーも、このことを切っ掛けに裏切りを決心する。

ボスの正体を求めてとある島に向かった護衛チーム。この時点で暗殺チームと護衛チームは「ボス○す」って意味で利害は一致していたのだけれど、そこは相容れない。
実は暗殺チームリーダー(以下R)も、その島にいた。彼は思いの外ボスの正体に近付いていたのだ。

ボスはそんなRを直々に殺害しようとするのだけれど、それがまた激戦。しかしRはついにボスを窮地に追い込んだ!が、突然現れるラジコン程の戦闘機。戦闘機からRに向け発射されるマシンガン。

続きます。



138: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 23:28:58.32 ID:wZ/Bo78pO
それは護衛チームのうち一人が放ったもので、そいつはボスの存在にもRが誰かもわかってない。ただ待ち伏せしている敵と認識して撃った。
あと少しでボスを倒せたというところで入ったまさかの邪魔。

しかしそこは根性で、瀕死の重体になりながらも「一人では死なねぇ」の台詞と共にボスを羽交い締めにするR。
こっそりと戦闘機にひっつけておいた自分のスタンド(小さいドーモ君みたいなやつ)を操って、わざと自分たちに向かい再び銃を撃たせようとしたのだ。

結果……時を消し飛ばし、その消し飛ばした時間を自分だけが動けるというボスの字じゃ説明しづらい能力のせいで、Rだけが顔もわからなくなる程の銃撃を受け死亡した。

結局暗殺チームは誰一人として主人公サイドの人間を殺せなかった上、復讐も達成出来ず全滅した。
護衛チームが放ったスタンドのせいでボスは助かった。結果的には同じ目的だった男を殺したわけだよ。しかも、終盤辺り、そのRに止めさしたスタンド使いもボスに殺される。

まぁ確かに脇役がボスを倒して第5部完!とかないと思うけど、暗殺チームの境遇とか、その後の展開を思うとどうしても後味が悪いというか、この最後は切なくなる。

文章が稚拙な上長くなった。ごめん。



139: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 23:38:20.62 ID:3FubDka/O
>>134
作文うめぇな
うらやましい



140: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/14(木) 23:58:18.44 ID:pGwRWZZFO
5章の記憶が殆どない。Rって誰だっけ?



146: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/15(金) 01:50:15.00 ID:k/8Jynky0
>>140
確か鉄分を金属の何かに変換できるスタンド使い。それでボスの血中の鉄分を使って内部に鋏などを
生み出して殺す手前までいったはず。



156: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 02:26:20.74 ID:Xo1UGIcP0
子供の頃たまたまジャンプでジョジョ読んだ時のトラウマ話
とある脇役キャラAの過去話ある日Aは友人から「お前髪形変えてみたら?」
と勧められて友人の勧められた髪形通りにイメチェン
数日後Aは見に覚えの無い罪で逮捕されてしまう
泥棒に遭いその泥棒に殴られた被害者の中年女が
「こいつよ!!あの髪形のアイツがやったんだ!!」という証言が原因
実は真犯人はAの友人でAに罪を着せる為にイメチェンを進めたのであった
その後Aは無実の罪で服役生活、獄中の劣悪な環境で片目を
負傷してしまった



191: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 17:35:53.62 ID:UxBq+bTB0
アメリカ南部の町に、成人しても働かず飲んで遊んで暮らしている青年がいた。
青年の家系はどちらかと言えば裕福な方だったが、両親も息子の性格には手を焼いていた。
そんなある日、父親が重い病に倒れ、青年は改心して働き始める。
だが、働き出してまもなく、母親も同じような病に倒れ、青年にこう言い残した。
「お前がこの先、どうしても辛くて仕方がなくなったとき、この鍵であの部屋の扉を開けなさい。いいかい。できるなら決して開けてはならないよ?」
実は青年が住んでいた家には鉄格子で堅く閉ざされた部屋があり、青年が何度も進入を試みるも成功しなかった禁断の部屋があったのだ。

「わかったよ、母さん。どうしても辛くて仕方が無い時まで絶対に部屋は開けないよ」
それを聞いた母親は安らかに旅立って行った。その後青年は事業に失敗し、行き詰った。そして母から渡された鍵を手に取り、禁断の扉を開けた。
そこには天井からロープが吊り下げられ、先には首吊り用のワッカが用意してあった。
「なるほど、オレがマジメに働いて頑張っているのに、母さんの答えはオレに死ねってか。
だがな、オレはあんたの言葉には従わないぜ。オレ流の方法で死んでやるよ」
そう言って青年は短銃を自らのこめかみに当てて命を絶った。
銃声を聞きつけた近所の住人が警察に通報し、警察は青年の家を調べ始めた。
その結果、禁断の部屋の天井裏から100万ドルのお金が発見された。



192: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 18:10:43.38 ID:muatu3iI0
>>191それは母がちょっとおばかさんだったんじゃ・・・
本当に100万ドルが必要かどうか確かめる方法は別にあったはず。

と思ってしまった



195: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 19:46:23.56 ID:43zmKjaPO
>>192 
これって首吊り自殺しようとしたら天井からお金が落ちてきて助かってたいたのに……って話じゃないの?



196: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 20:01:25.63 ID:muatu3iI0
>>195
首吊り自殺しなきゃいけないほど切羽詰ってお金が必要だったら
100万ドル助けてあげようという母親の目論見が外れて
息子別の方法で自殺していまったという話だと思って>>192は書き込みしたお



193: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/16(土) 18:41:42.01 ID:isG112Ju0
その話だったらやはり母親の残した「本当に困った時だけ開けろ」と言われていたお守り袋の中身が「死ね」だったアレの方が
恐くて後味悪いなあ
母親の意図がどうだったにしろ



201: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/17(日) 00:32:25.11 ID:evJR34oQ0
>>193
そういうバージョンもあんのか
kwsk



199: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/17(日) 00:02:45.75 ID:lMFLKRwb0
俺が見たのこれだわ
これがオリジナルだと思ってたけど、改変なんかね?

467 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2010/12/19(日) 01:51:38 ID:o7qVxNQh

 ある男はろくに働かず、毎日ふらふらしていた。自分の死期が近いことを悟っていた彼の父親は、
遺産をただ息子に譲るだけでなく、息子が一生懸命働くように改心させたかった。そして、それでも
どうしても首が回らなくなったときだけ金を受け取れるよう、一計を案じた。
 その男は父親の死後、手紙と鍵を受け継いだ。手紙には、「どれだけ頑張っても報われなかったら、
この鍵で扉を開けてみなさい」と書かれていた。父に養ってもらえなくなった彼は、その後頑張って
働いてみたが生活はよくならず、困った末に手紙のとおり部屋の扉を開けてみた。
そこには天井から首吊り用のわっかが作られたロープが下げられているだけで、他には何も無かった。
「死ねって言うことかよ!」男は憤慨し、それからは心を入れ替えてがむしゃらに働いた。
それでも、生活が良くなることは無かった。男は心底絶望を感じ、例のロープで自殺を図った。
しかしロープに体重がかかると天井が崩れるように仕掛けがされており、
その上に隠してあった父の貯金が大量に彼の上に降り注いだ。



200: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/17(日) 00:24:33.06 ID:S4qCkbUH0
>>199
これはスタンダードな後味の悪さだね~。
結局甘やかしてる事になる。
お金ではなくて、そのお金を周囲の困っている人の為につかったりして
自分の死後に息子の周りに支えてくれる人を増やしたりするとかすれば良かったのに。
と感じるクソ暑い夏の夜。



220: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/17(日) 19:44:53.05 ID:xHxq001E0
NHK「新日本紀行」より
戦時中に広島で路面電車の運転士をしていた女性の話。

いつも他の人の電車はやり過ごして
自分の電車を待って乗る同年代の男の人がいた。
そして自分もだんだんその人を気になっていった。
ある日、仕事が終わって友達と戻る途中にその人に話かけられたが
今考えたら「今は話せないけど後で会いましょう」とか答えようはあったのに
友達の目もあるので逃げるように小走りをしてしまった。


その人は8月5日に停留所で見たのを最後に姿を見かけなくなった。



253: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/18(月) 12:52:20.92 ID:57eygqnc0
コピペ。

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黒いというか、つらい話ですが。
小学校の頃、登下校時に通るおじいさん一人暮らしの家があったんだけど。
ある日友達と道草食いながら歩いていたら声をかけられた。
<おじさんは可愛そうな猫を引き取って、とても良い所へ連れて行ってあげる
お仕事をしているんだよ。もし捨て猫とか飼えなくなった猫がいたら
誰にも内緒でここに連れておいで>

なんだか良い所って言うのが妙にワクワクした。
といってもそうそう捨て猫なんて居るもんじゃない。
でもその話の仲間に入りたかった私は、近所で飼われていて
うちにも入り浸り、よくなついてて大好きだった猫を捕まえて
おじいさんの家まで連れて行った。飼い主が引っ越すから、と説明したと思う。

おじいさんはワクワクの私とは逆で、すごく冷静に猫を引き取り
私はすぐに帰されて消化不良な気分だった。
良い所の話とか聞かせてくれると思ってたのに。

ずいぶんたってから、祖母とお買い物に行った帰りだったか、おじいさんらしき人とすれ違った。
自転車の荷台になにか乗せているのを見た。
今でも忘れられない。ダンボールからニョキニョキ出ていたのは硬直した猫の足。。。
しかも何匹か分だったと思う。いろんな毛色のがあったような記憶がある。
祖母が<あの人はわけの分からん人でね。猫を捕まえてきて農薬食わせて
川に流しに行くんだよ。昔からそんなことしてる。気持ち悪いから誰も相手にしていないけど>と言った。
背筋が凍りつく思いだったわ。

今でも猫が大好きだけど、一生懺悔の気持ちでいるよ。
真っ黒奥様のエピからしたらたいしたことなくてごめん。



272: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 05:39:52.05 ID:Zs96K6L0O
この間結構名前の知れたパフェの美味しいお店に行った時の話です。
隣にに30台前半位のおばさん二人がいました。

二人は声が大きく、最初はうるさいなあ…位しか思ってなかったのですが、 二人の話の内容がかなりアレでした。


パフェを食べにに行くため、会社の同僚Aを無理やり誘った。
何故かというと、

パフェ屋さんの回りにはパーキングが無い→Aが車に居れば駐禁切られない。

炎天下の中エンジンは止めてきた。
パフェ屋さんの近くの服屋も寄ろう!

パフェ屋さんですでに一時間位たっていて、
ものすごくその日は暑かったのに、Aはずっと車にいるのか…となんだかモヤモヤしました。

断らないAもAだけど…
見た目普通の優しそうなおばさん二人だったのでびっくりでした。

怖いなあ人って…



274: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 08:19:51.45 ID:hBCB0pg3O
>>272
子供が蒸し焼きになるメカニズムを理解いただけたでしょうか



278: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 09:37:22.84 ID:LSKBa+uMP
>>274 ちょっと飛躍してない?どうでもいいけどw



281: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 10:56:44.79 ID:bpojXXpM0
>>278
いや、車に安易に居残りさせようとする馬鹿なところは共通している
思いやりや気遣い、想像力が働かない大人が現実いるんだな



309: 1/3 投稿日:2011/07/19(火) 20:24:30.29 ID:TCx93z3r0
西村京太郎の短編「我ら地獄を見たり」
うろ覚えな部分が多いので間違ってたらすまん


主人公はある大きなマンションで妻と暮らしている青年
そのマンション群は山を切り開いて建てられたもので、周囲は豊かな自然に囲まれた静かで住み心地が非常にいい
マンションには同じサラリーマン(以下B)、子供が誕生したばかりのC夫婦、老後をのんびりと満喫しているD夫婦など、
様々な人々がいた。

ある日突然大地震が発生し、住民たちの何人かはマンションの崩壊に巻き込まれて命を落としてしまう。
なんとか九死に一生を得た主人公と他の住民たちは助けが来るのを待つことにした。

しかし土砂崩れで道も寸断されてしまい、自力で助けを呼ぶことはほぼ不可能。
「これからどうしよう」という妻を「大丈夫、これだけの大災害だ。絶対に助けは来る。それまでみんなで力を合わせて頑張ろう」
と励ます主人公。住民たちは協力し合って食料を調達し、助け合いながら救助を待つことに。
しかし、三日、五日、一週間と時間が過ぎても一向に救助は訪れなかった。
次第に彼らの中の希望が焦りへと変化していく、
情報収集はラジオのみだが、そのラジオから流れるニュースも主人公たちが期待したものとはほど遠いものだった。
「マグニチュード○○の大地震が関東地方を襲い、犠牲者は万単位に・・・」
「政府はこの地震を南関東大地震と命名・・・」
「日本全国だけでなく各国から次々と義援金が送られ・・・」
「アメリカ軍を中心とする国際救助部隊が結成され、各地に救助を・・・」
主人公はニュースを聞きながら舌打ちする。
「義援金なんてどうでもい、救助部隊がなんだっていうんだ。全然おれたちのところに助けはこないじゃないか。
政府はなにやってるんだよ!」



312: 2/3 投稿日:2011/07/19(火) 20:47:48.57 ID:TCx93z3r0
続き

主人公は口調もだんだん荒っぽくなり、次第につまらないことで妻と口喧嘩するようになる。
それと同じく、他の住民たちの間でも諍いが起こるようになった。彼らの中はもう諦めと不安、絶望がほとんどを占めつつある状態に。

ついに、人々はわずかな食料をめぐって互いに傷つけあうようになった。
他人を傷つけなければ、犠牲にしなければ自分が死ぬ。力の弱い老人や女性や子供も犠牲になった。
それとほぼ同時に、体力の限界から力尽きて死亡するものも増えてきた。
主人公たちはその「奪い合い」には参加せずに見ているだけだったが、
やられていく「被害者」のほうを見て「自分たちもあんまふうになるならいっそ・・・」
と思うようになった。主人公と妻の体力も精神もほぼ限界に近かった。

川に水を汲みに来た主人公。しかし数日前まで水を汲んでいた川の水は、もう飲めたものではなかった。
その周辺には多数の遺体と血飛沫、血まみれの凶器が散乱していたからだ。
流石に川の水が血で真っ赤に染まる、という状態にはなっていなかったが、
ぷかぷかと川に浮いている遺体が主人公の目に入った。
「あれは、隣人のEさん・・・」
主人公と同じサラリーマンの男性だった。先日、彼の妻と子供は他の住民に襲われて殺害されていた。
「おれはあんなふうになりたくない、なってたまるか」と言う主人公。
ふと川に写った自分の顔に気づいた。髪が乱れ、髭が伸び放題の自分の顔。
そして普段の自分とは違い、目に光が無かった。その顔は冷たい鬼のようだった。

そのときに妻がそばにかけ寄ってくる。「どうした」と聞く主人公。
「あまりにもおそいから心配で。Dさんみたいなことになってるかもしれないって・・・」という妻。
「Dさん夫婦に何かあったのか?」
「Dさん、隠れて隠していた缶詰を食べようとして、襲われたの。二人とももう・・・」
主人公はため息をつく。まさか温厚で心優しいあの二人がそんなことになるとは・・・
「それで、あなたもまさか同じように・・・」
「シッ!」
思わず主人公は妻の口をふさぐ。誰かが近くに来た。二人は急いでがれきの陰に隠れる。



315: 3/3 投稿日:2011/07/19(火) 21:23:53.39 ID:TCx93z3r0
それはBと何人かの住民だった。彼らの顔はみな冷酷な鬼そのものだった。普段の穏やかで紳士的な顔つきとは全く違うBの顔を見た主人公は悟った。
「あいつらはもう人間じゃない。俺も同じようになりつつあるな」

マンションの近くに戻った主人公と妻は、食料を探すもののもう残っていない状態だった。
このときの主人公は、自分よりも妻のほうが気がかりだった。妻はもう限界に近い状態である。無理もない。最後に何か口にしたのがいつか覚えていないほどだ。
なにか、なにかないか。そんな主人公の耳に悲鳴が飛び込んできた。
悲鳴の方向を見ると、悲鳴の主であるC夫人とBがいた。
BはC夫人からミルクを奪っていた。
「返してほしい、子供が死んでしまう」と懇願するC夫人。
しかしBは「お前の旦那もガキももうくたばってんだよ」とC夫人を足蹴にする。
C夫人は狂ったように喚きながら、横になってぴくりとも動かない夫のCにすがって泣き始めた。
そして、これまたぴくりとも動かないわが子を抱き、ふらふらと川のほうに歩いて行った。



316: 4/3 投稿日:2011/07/19(火) 21:25:16.03 ID:TCx93z3r0
オーバーしてもうた・・・


主人公の精神状態はもう切れかけていた。気づいたら、主人公はBの手からミルクを奪っていた。
「妻を助ける。他人はどうでもいい。やられる前にいっそ・・・」
主人公は隙を見て奪ったミルクを持って走った。そのあとを鬼の形相で追いかけるBとその仲間。
隠れ場所になんとかたどり着き、半分ほどミルクを飲んだあと、妻にミルクを渡す主人公。
「残りはお前が飲め」と妻に言う主人公。しかし妻は硬直したまま動かなかった。
「どうした、早く飲めよ!」自然に怒鳴るような声になる。
妻の目にはもう夫の姿は見えていなかった。
「いいから飲め!!早く!!!さっさとしろ!あいつらが来る」
怒鳴り声を妻に浴びせる主人公。妻の目に映るのは夫ではなく、Bたちと同じ顔の「鬼」であった。
なんとかミルクを飲んだ妻だったが、そこへBたちがやってくる。
「この野郎、全部のんじまいやがった!」「殺せ!」「死ね!」
急いで逃げる主人公と妻、しかし足がもつれ転んでしまう主人公。
追いついたBたちは容赦なく主人公に襲いかかる。何か硬いもので殴られ、意識が飛ぶ感覚に見舞われる主人公。
「俺は死ぬのか」と思った主人公だったが、ふいにぴたりと攻撃がやんだ。
なんだ・・・と思っている主人公の意識がしっかりしていくうちに、バリバリという爆音が耳に入ってきた。

自衛隊の大型ヘリだった。主人公も、妻も。Bも、その仲間も、他の住民たちも呆然とそれを見上げている。
ヘリが着陸し、中から自衛官が降りてきた。
自衛官は周囲を見回しながら、「ここにいるのは、あなたたちですか?」と質問した。
「ええ、生存者はこれだけです。他の者は、皆地震で亡くなりました」と落ち着いた口調で答えるB。
その顔は、普段のサラリーマンの顔に戻っていた。


読んでてどうしようもなくもやもやした気持ちになった。
やっぱ人間って極限状態だとこうなるんだろうなとぞっとした。



317: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 21:57:50.42 ID:LSKBa+uMP
ぐわーーーーー超モヤモヤ!!!!

「蠅の王」とちょっと似てるね アレも結構読後がヤな感じだった



318: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 22:16:53.69 ID:iuKfcL9e0
怖い!面白かった



319: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 22:55:29.18 ID:YEEDPOoR0
面白かった!
恐いのは徒党を組んで勝手に掟を作り出しちゃうB達みたいな奴らだな
日本人だと特に、集団だと歯止めがきかなくなるしね



321: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 23:24:53.98 ID:6rTk32PIO
Bの変わり身の早さが怖い…何事もなかったようにただの被災者として生きていくのかな?
でも災害での死亡と他者による死亡なら遺体にも違いがあるよね



322: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/19(火) 23:31:12.60 ID:7P2Y0JHSO
>>321
こういう場合って、「仕方ない」で黙殺されちゃう場合も多いのかも…
人間、あまりに醜い自分たちの弱点には目を向けたくなくなってしまうものなんだ…(^^)

そこがオカルト、そこが後味の悪さ。
「臭い物にはフタをする」で、葬られた無念や感情の行場の無さ…
更には、加害者本人の深層に潜む罪悪感………



339: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/20(水) 12:06:50.54 ID:amY6IxgI0
学生時代に国語の教科書に載ってた「公然の秘密」って話。

とある街で「用水路には子象がいる」という「公然の秘密」があった。
もうとっくに死んでしまったものと思われていたが、ある日そこから出てきてしまう。
あちこち腐りかけ、痩せてハリボテのような子象は食べ物を求めて街をうろうろする。
そんな子象を住人は見て見ぬ振りして誰も手を出さなかった。
そのうち一人が子象に向かってマッチを投げる。
美味しそうに食べる子象を見て次々とマッチが投げられる。
そのうちライターや火の着いたマッチも投げられ、
子象が燃えていくのを人々は遠巻きに囲んでただ見ていた。


子象がそこにいる理由とか、街の事情とかなにも分からないから
ただ残酷な住人たちとしか思えずもやもやする。



341: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/20(水) 12:47:49.36 ID:UGleliTTO
>>339
それ授業ではやらなかったの?
そんな話で作者は何が伝えたかったのでしょうとか訊かれたら半笑いするしかない



342: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/20(水) 12:57:16.78 ID:amY6IxgI0
>>341
一応やったけど、あまり詳しくやらなかった気がする。
ごめん、何年も前だし国語の授業大嫌いできちんと受けてなかったから記憶が薄い。



344: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/20(水) 13:25:22.12 ID:JsH8Ri7g0
>>339
ぞうが気の毒すぎて真昼間から胸糞なことこの上ねぇー
と思ったらそういうスレだった!くそ!
マッチ食わすな!!人間はほんとにろくでもないな!!



376: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/21(木) 00:50:56.18 ID:56aMlpUGO
思い出してしまった、高校の時図書室にあったルパン三世のノベライズ
それぞれ個別にバカンスを楽しんでいたルパンファミリーが突然襲撃され、
嬲り殺されるところから話は始まる
間一髪で救ってくれたのはアメリカの機関で、病で余命いくばくもない人を
ルパンファミリーにそっくりに整形させ、敵がいつ襲ってくるかを完璧に計算した上で
替え玉として入れ替わらせたおかげで本人達は無事だったのだ
そしてルパンファミリーにある組織を内偵させ、潰す依頼をする
その組織は表向きは宇宙研究センターみたいなもので裏で兵器開発してる、というのが理由なんだけど
実際は一人のマッドサイエンティストによってUFOや宇宙人がいる事を
人々に信じさせるためにそれらしい乗り物の開発のみならず
一般人を拉致して地球外生物に見せ掛けるために面白半分に無残に肉体改造されて生かされていた
胴を切られ、直接足から顔を生やされたりとか手足を何本も移植された人が
自殺する事もできずカプセル内に閉じ込められ強制的に生かされていて
ルパンらが来た時に身振り手振りで「殺してくれ」と訴える
五右衛門が苦しまないようにその人たちを殺し、安らかな死に向かった…な話なんだけど
今思い出しても鬱になる
江戸川乱歩の「孤島の鬼」で見せ物にするため拉致してきた赤子を
片輪に作り替える片輪じじいも怖い。連動で思い出してしまったw



406: 1/4 投稿日:2011/07/21(木) 20:45:42.84 ID:NeUoGGmR0
最近ジブリ映画観て思い出したから書く。うろ覚え

個人製作アニメ『秘密結社 鷹の爪』の劇場版

世界征服を目論む悪(相対的な悪)の秘密結社「鷹の爪団」
団員は、理想主義ダメオヤジ「総統」、
口先だけ強い戦闘主任「吉田」、
カレーライスからスクーターを造れる天才科学者の可愛い熊「レオナルド博士」、
無能扱いされている契約社員「フィリップ」、
身元不明の超能力少年「菩薩峠君」の5人
鷹の爪団の世界征服の野望は、悪徳ヒーロー「DXファイター」によってことごとく阻止されていた

ある時、「フェンダー・ミラー」という極悪人が世界に宣戦布告、世界征服へと乗り出し、圧倒的な武力と科学力で世界征服まであと一歩というところまでいく
鷹の爪団とDXファイターは一時的に共闘することでフェンダー・ミラーを打ち倒した


劇場版は、それから数ヶ月後の話


かつて、レオナルド博士は人間を一時的に老化させる装置を発明していた
吉田や博士はその装置で問題なく老人(博士は何故かパンダ)に成ったのだが、フィリップだけは何故か一時的に墓石になってしまった
やがて墓石に刻まれていた命日が近づき、総統はフィリップの身をあんじる
そこへ鷹の爪団の秘密基地の拠点の借家の大家であるババアが現れ、滞納している家賃を要求してきた

銀行で融資を受けようとした総統はDXファイターにカツアゲされ、追い詰められた総統は夜逃げを決意、レオナルド博士に「夜逃げマシン」というトラックを造ってもらう
鷹の爪団が夜逃げマシントラックに乗り込んだ直後、大家のババアがまるでホラー映画の怪物の様にフロントガラスに張り付いてきた
「夜逃げなんて許さないよー!!」大家は車体を何度も殴り付けて破壊しようとする
鷹の爪団は恐怖からトラックを発進させ、「あの大家なら死ぬことはない」という理由で大家を車体から全力で振り落とそうとする
その結果、レオナルド博士が発動させてしまった緊急用ロケットエンジンの噴出によって夜逃げマシンは大気圏を突破、宇宙空間へと放り出される
夜逃げマシンは大気圏突破は出来ても突入は出来ない仕様であり、地球への帰還は絶望的であった


407: 2/4 投稿日:2011/07/21(木) 20:46:24.59 ID:NeUoGGmR0
宇宙空間をトラックで漂いながら、総統は「フィリップが死ぬというのは、このことだったのか」と悟る
一同が悲観していると、巨大な宇宙要塞の様なものに遭遇する
それは、「人類の永劫的平和」という理想を掲げ、宇宙空間でしか発明できないものを研究する施設「ピースボール」であった
鷹の爪団はピースボールに向けて必死に泣き顔を向けることで救助され、衣食住を与えられる

総統はそこで施設の職員である「岡村和夫」という青年と出会う
20年ほど前、総統は世界征服を決意した折に妻と喧嘩して離婚し、一人息子である「和夫」と生き別れていた
総統は和夫青年こそが自分の生き別れた息子なのではないかと考えるようになる

その後、迷子になった菩薩峠君を探していた鷹の爪団は、施設内で密かにフェンダー・ミラーのクローンが培養されているのを目撃する
「このピースボールは何か怪しいぞ」
鷹の爪団は和夫青年に会いに行き、その事実を伝えるが、和夫青年は何も知らない様子だった
施設内の自分達の部屋に戻った鷹の爪団だったが、そこで催眠ガスによって眠ってしまう

鷹の爪団が目を覚ますと、武装した兵士達に包囲されており、そこには死んだはずのフェンダー・ミラーがいた
フェンダー・ミラーは体をサイボーグ化することで生き延び、ピースボールを使って再び世界征服を目論んでいた
鷹の爪団は「夜逃げ過ぎて宇宙に飛び出した」と必死に弁解するが、フェンダー・ミラーは「鷹の爪団が世界征服の計画を察知して阻止しに来た」と誤解しており、鷹の爪団を処刑しようとする
そこへ大家のババアが現れる
夜逃げマシンのバーニアの噴出をモロにくらってこの世から消滅したかに見えた大家だったが、実は車体に張り付いたまま付いて来ていたのだった
大家は敵の兵士達を瞬殺、総統に殴りかかる。鷹の爪団と大家は夜逃げマシンで再び宇宙空間へと逃げ出す

フェンダー・ミラーは再び世界に宣戦布告し、世界とフェンダー・ミラーの戦争が勃発
世界各国はピースボールへと攻撃を開始するが、ピースボールの防衛性能は完璧であった
フェンダー・ミラーは開発したばかりの「老人化光線」を地球に発射。世界は壊滅状態に陥る



408: 3/4 投稿日:2011/07/21(木) 20:48:55.16 ID:NeUoGGmR0
それと前後し、夜逃げマシンは巨大宇宙船へと変形(博士曰く、百円ショップの商品で造った)、大家の操縦する宇宙船は高速でピースボールへと特攻
総統とフィリップは施設内に進入し、フェンダー・ミラーの計画の阻止を試みる
レオナルド博士と菩薩峠訓と大家は「女子供だから」、吉田は「今朝ウンコしてない」という理由で夜逃げマシン内に残った

総統達は和夫青年と再会して助けを求め、和夫青年は「動力炉を破壊すれば何とかなる」と総統達を案内する
道中、総統は和夫青年に家族のことを質問し、和夫青年は父の記憶を語った
「母曰く、父は僕が幼い頃に死んだそうです。でも、嘘だと思います。母は父を憎んでいましたから。
 僕が微かに覚えている父は優しい人でした。きっと今もどこかで生きていると思います」
総統は涙ぐみ、容姿や性格などから和夫青年が生き別れた実の息子であるのだと確信する
総統は和夫青年に事実を告げようとするが、その瞬間に敵兵士が現れる
フィリップは敵の撃った老人化光線によって墓石にされて死亡、総統は捕らえられてしまう

フェンダー・ミラーの前に引き出された総統は、そこで和夫青年がフェンダー・ミラーの忠実な部下であり、鷹の爪団の監視役のスパイであったことを知る
処刑されそうな最中、総統は自分が実の父であると和夫青年に告げた
和夫青年は動揺し、やがて総統が実の父であると信じて狼狽する
そして、和夫青年はフェンダー・ミラーに向き直って言った
「フェンダー・ミラー閣下、お願いがあります・・・。この男を・・・この男を僕に殺させて下さい!」
和夫青年と母は、家庭を顧みない父と別れてからよほど辛く苦しい生活を強いられたらしく、和夫青年は父を激しく憎んでいた
てっきり和夫青年が助け船を出してくれるものだと思っていた総統はショックを受けた
フェンダー・ミラーは決闘を承諾
総統はライトセ○バーを持たされ、和夫青年と斬り合う事になる



409: 4/4 投稿日:2011/07/21(木) 20:50:39.89 ID:NeUoGGmR0
決闘の最中、和夫青年は憎しみの想いを叫んだ
「俺は、俺と母さんを捨てた親父を殺したいと思っていた。しかし、親父の居所は分からない。
 だから、俺と母さんを苦しめた世の中全てに復讐することにしたんだ。それを可能にしてくれるのが閣下なんだ」
総統は「世の中、誰もが辛いことや悲しいことを抱えて生きている。自分一人が不幸だと思うな」と和夫青年に語りかけ、
「お前は元々優しい子だった」と幼い頃の和夫のエピソードを語り、
最期に涙ぐみ「今日だけは父親らしいことをさせてもらう。…この大馬鹿者!」と和夫青年を殴り飛ばす

総統は泣き、殴り倒された和夫青年も泣いていた
「父さん…俺…父さんに謝らなきゃ…」
「いいんだ和夫。ワシも悪かった。やり直そう、もう一度家族で暮らそう。○○子にも連絡しよう…」
「何言ってるんだよ父さん…。母さんの名前は××子だろ」
「あれ…? そうだったっけ? 母さんの旧姓はたしか岡本○○子だった気が…」
「母さんの苗字は“岡村”だよ…。俺、初対面で“岡村”って自己紹介したよな…?」
「岡村と岡本…あ、似てるな…」
「おまえ…………。この後に及んで人違いかよ! 俺お前に泣きついちゃったじゃねーかよ!」
「いや…、でも本当に子供の頃の和夫にソックリなんじゃよ!」
総統、和夫青年に幼い和夫の写真を見せる
「……全然似てないよ!」
「あ、言われてみると確かに似てないな…」

「よくも俺の世界征服を茶番劇にしてくれたな!」
フェンダー・ミラーの義手がライトセ○バーに変形し、総統に襲い掛かる
総統は咄嗟にフィリップの墓石を盾にして身を守る
「普段は役に立たん奴だったが墓石になったとたんに役に立ちおる」
しかし、フェンダー・ミラーのライトセ○バーはフィリップの墓石を焼き切って貫通、総統は絶体絶命の危機に陥るが、咄嗟の機転によってフェンダー・ミラーを倒すことに成功する


鷹の爪団は無事地球の拠点へと帰還し、フィリップの御通夜を行なった
御通夜の後片付けの最中、総統は吉田に重い物を運ぶ手伝い頼んだ
吉田は自分が受け持っていた部下である契約社員のフィリップの死亡届を書いている最中であり、書きかけの死亡届を置いて総統の手伝いに行く
死亡届にはフィリップの本名が記されていた
“岡本和夫”



410: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/21(木) 20:54:26.24 ID:Kwo6ihyCO
>>406
乙乙乙
文章うまいなー
後味とかどうでも良いくらい面白かった



413: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/21(木) 22:08:09.86 ID:9m4RDcH00
>>406

程よい後味の悪さで面白かったよw



416: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/21(木) 23:21:52.50 ID:ygJ4zeXi0
>>409
後味悪っ!ギャグアニメなのに!



419: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/21(木) 23:43:24.41 ID:Hos1w6R4O
>>409
読ませる文章書くなあ
無味乾燥なあらすじよりかはよっぽど面白い



444: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/22(金) 15:35:09.29 ID:ifqn5yCZ0
昨日のアンビリバボーが微妙だった。

巨大ハリケーンによってポニーが行き場を失っていたのを
ボランティアのおばさんが引き取ったんだけど
厩に入れてるのをおばさんが同じく保護してた犬が襲撃。
内臓が飛び出て、足の肉がえぐれてる状態でポニーは発見されたが一命を取り留めた。
でも馬は義足になってしまった。
見た目も凶暴そうな犬なのに「いつもは大人しい犬なのよ」とおばさん言いわけ。

そのエピソードを病気で義足になった少年に
「このポニーも壮絶な過去があって、でも頑張ってるのよ」と感動話として語る。
馬を毎週病院に派遣して子供たちに勇気を与えているとしめくくる。

馬がこんなふうになったのは、ちゃんと動物を繋いで管理してなかった
このおばさんのせいなのによく言うわwwと。
しかも金取ってたら最悪だ。



446: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/22(金) 15:42:43.90 ID:Wlkd8dr20
>>444
中途半端な善意ってタチが悪いね。



461: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/23(土) 01:04:36.82 ID:CtRG9VhPO
>>444
自分も見てて、え~おばさんの飼い犬かよ…って思ったけど、その犬も馬と一緒で、震災で飼い主と離れてしまった犬だったんだよね。
飼い主と離れたストレスが…とか言ってた。
でも繋いどけよって思うけど。



449: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/22(金) 17:00:37.03 ID:NR1tYm7r0
筒井康隆の短編「家」がむずかゆい後味の悪さ。

舞台は広い海の上に建つ巨大な家。各階にはいくつかの家族が住んでいて、ひとつの村みたいな感じ。
下の階の住人は上の階には行けない。最上階にはたった一人、老人が住んでいる。
食料を届けに何日かに一度伝馬船がその家にやってくるが、その時に家の住人の若い男たちが何人か伝馬船に乗り込んで出掛けて行く。

一階に住む一人の少年は、老人に会ったことも、日の当たらない奥の部屋の住人についても、伝馬船がどこから来るのかも知らない。
少年は熱を出した時に、父に伝馬船の行先を聞くがそれが父の逆鱗に触れて家を出るように言われる。
行くところがない少年はその家共用の押し入れで眠るが、海の水が浸水して家の中を布団ごと流される。
熱に魘される間に、最上階の老人は自分の父親だとか、自分が伝馬船に乗るだとかの夢を見る。
一週間経って、少年が前から気になっていた少女の家族が住む部屋まで流された、というところで終わり。

伝馬船について聞くところで「屍体が」とか言う会話があったり、この話の舞台は遠い未来だということを匂わせてたりするんだけど、
結局、老人が何者だとかどうして人達がその家に住んでるのか、どうして下層階の住人は上に行ってはいけないのか、伝馬船がどこに行くのかとか何もわからなくてもやもやした。
まあ、筒井康隆の短編ファンタジーに気になるモヤモヤーとか言うのは無粋だけど…もや…もや……



480: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/23(土) 21:41:59.37 ID:XD4jPysD0
後味の悪い事件で思い出すのが99年に文京区で起きた幼女殺人事件
最初「お受験殺人事件」呼ばれてたのでそっちのほうがピンとくるかも、
被害者の女の子の母親が犯人をいじめていたと報道があったので
まるで被害者の母親が事件の元凶みたいに世間に叩かれたりしたけど
良く調べてみると犯人の女の特殊な性格と考え方のせいで普通の感覚の人が
聞いたらなんでもないことが悪意に受け止め我慢できなかったとか。
で、懲役15年に決まった犯人に両親が民事で損害賠償の請求をして
毎月22日の月命日に約8万円ずつ分割で20年かけて支払うよう決まったのに
犯人は無視しているという。



482: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/23(土) 21:51:42.29 ID:HL984Kbs0
>>480
あれってホントにもらい事故みたいで避けようがない。怖すぎる。
一方的につきまとわれて一方的に恨まれて、あげくに娘殺されちゃったんだよね。
加害者の方は被害者母の自宅に行って「自転車がない!」「どこかへ出掛けたんだわ!」
…って、被害者母を見つけるまで自分も町内をうろちて探し回ってたレベルのキチだった。

裁判記録とか見るとほんと怖い。メンヘラにつきまとわれてなにもかも無くすなんて…



483: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/23(土) 22:17:29.09 ID:OVw2OocSO
>>480
最初自分の娘が受験失敗して被害者の子が受かったから逆恨みで殺害
→殺したのは合格発表前で誤報だったっけ

加害者がママ友仲間からはぶられてて被害者の親が首謀者とか報道されてて
世の母親たちから加害者の同情の声多かったんだよなあ…
でも言い掛かりだったんだよな
親御さんが気の毒すぎる…



503: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/24(日) 01:46:16.24 ID:AWfRaxoe0
「亭主元気で犬がいい」って漫画も犯罪絡みの後味が悪い話だ
強盗殺人犯の妹のマリは世間からの差別を苦に自殺しようとしたが大学教授の連太郎に助けられ
彼の優しさに魅かれて結婚する。しかし遺族の老夫婦は彼女の幸せを許さず、復讐として連太郎を殺すが
連太郎は犬として生まれ変わりマリの元に帰ってくる。
という話なんだけど
・犯人だけでなく妹やその夫まで復讐対象にする
・表面上はマリに優しくしつつ連太郎殺しの犯人をマリの母親だと思わせるよう誘導し親子で殺し合わせようとする
(母親は兄を溺愛しており兄を擁護しないマリを憎んでいると思われていた)
などしてきた老夫婦が怖かった。



518: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/24(日) 17:46:05.66 ID:QyenFeQF0
ハッピーピープルという漫画の一遍
サラリーマンの青年は厳しい上司と仕事を長く続ける事に悩む
癒しは飼っているリスと遊ぶのだ
そんなある日青年は高校時代の友人に出会う
「お前は大卒なのに良いなあ 俺はトラック運搬の社長に
成ったんだ」
「君が羨ましいよ」
高校時代の話を楽しむ二人



519: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/24(日) 17:52:32.81 ID:QyenFeQF0
二日後 青年が住む家にその友人が訪ねてくる
「お前 俺と一緒に働かないか 糞上司と一生なんて」
「ああ、ありがとう決めたよ 俺」
友人の思わぬ話に飛びつく青年
飼っていたリスを逃がす
「お前も新たなる道を探すんだ 行け」
その時通りすがりの猫にリスが食べられてしまう
口をあんぐり開けて呆然とする青年



520: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/24(日) 17:59:06.18 ID:QyenFeQF0
ある事件が起こった
友人の会社のトラックが幼稚園児10人を誤って轢いてしまい
死亡事故になった
そのせいで友人の会社は倒産
青年は何事も無く会社で働きつづけるのだった
ため息を吐く青年

3年前の5月に読んだので うろ覚えですが



548: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/25(月) 17:41:56.67 ID:9TcUEoxS0
知人の話。
付き合ってた彼氏に別れを告げたら彼氏は
「別れるくらいだったら死ぬ!!」とか言い出したけど無視。
こんな事言う奴ほど死なねーしwwと思っていたら
その晩彼の親から電話があって
彼はマンションから飛び降りて集中治療室に入っているので来てほしいと。
怖くなったので行かなかったそうだ。

死にたいとか言う人って絶対死なねーよwってよくいうけど
10分の1は自殺を決行してそのうち10分の1は本当に命を落とすらしい。



549: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/25(月) 17:48:48.20 ID:1rpz9U1e0
だからって脅迫されても交際続けられるもんじゃないし逆にドン引きだしねー。
困っちゃう。



550: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/25(月) 18:57:31.29 ID:LpHNnzCEO
別れ際に男が絶対言ってはいけないセリフだろ
君がいないと駄目とかもさ



638: 1/2 投稿日:2011/07/28(木) 00:08:06.96 ID:PhYE7WcXO
漫画シグルイの原作小説駿河城御前試合。
漫画は脚色多いので原作版で。大筋は変わりません。

剣の名門虎眼流の祖・虎眼には一人娘の三重がおり、弟子の中で特に優秀な
藤木か伊良子を婿養子に迎え跡目を譲ろうとしていた。
虎眼は誠実で朴訥な藤木が気に入っていたが、三重は美形の伊良子が好きで
娘の意思を尊重し、婿は伊良子に決まりそうだった。
しかし伊良子は密かに虎眼の妾(妻は既に死んでいて後妻同然)育と通じていた。
伊良子に惚れた育は虎眼に藤木を推したり伊良子にも婿入りを断るよう必死だったが
伊良子ははぐらかしながらも婿入りを断るつもりはなく、二人はずるずる続いていた。


639: 2/2 投稿日:2011/07/28(木) 00:08:35.68 ID:PhYE7WcXO
ある日伊良子は師である虎眼に呼び出される。
遂に婿の座決定かと浮かれて向かった道場には虎眼と藤木、一番弟子の男が待ち構えており
伊良子はリンチまがいの稽古をつけられ失明、片足が不自由になる。
虎眼は二人の密通に気付いていたのだった。
育は伊良子を連れて家を出、藤木が後釜で婿に決まるが
三重は伊良子でなければ嫌だと言い放ち、二人が結ばれる事はなかった。
それからしばらく経ち、伊良子が育を伴い道場に現れる。

あの日以来めくらでびっこの片輪にされて道場を追い出され、
生きる気力を失った伊良子を励まし続け新たなる剣の道を見つけたのは育だった。
育の献身で手に入れた必殺技で伊良子は虎眼を殺害し藤木の左腕を切り落とし
復讐を果たした二人は立ち去る。
その日から藤木は虎眼の仇と虎眼流の名誉のためリベンジに向けて始動するが
三重の伊良子に勝たない限り結婚しないと藤木を悩ませる。
そんな中、駿河大納言忠長(三代将軍家光の弟国千代ね)の命により
御前試合が行われ、そこで再び藤木と伊良子が因縁の対決を迎える事となった。

三重と育、二人の女が見守る中二人は対峙する。
伊良子が必殺の「無明川流れ」を放つも、ずっと研究に明け暮れていた藤木は
見事伊良子に勝利、その首をとる。
しかし次の瞬間、女のうめき声が響き渡る。
育と、そして三重とが伊良子の敗北と同時に自害したのであった。

漫画だと三重は藤木にだんだん心を寄せていく様子が描かれてるんだけど
(結局伊良子の呪縛はとけなかったわけだが)
原作三重は明らかに伊良子に心残しながら結婚をちらつかせて
藤木を利用している嫌な女にしか見えなかったw



648: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/28(木) 13:37:22.50 ID:dZTByqEk0
>>638
よく男が主人公のドラマだと「よし!~さんをどっちがとるか、勝負で決める!」
みたいな展開になるけど、違和感を感じていた。女をどっちがとるか決める権利を
持つのはその女だけなのに。だから女の意志を無視しても無駄って事を描いていて
後味良いw その舞台当時は女の意志なんて全く問題にされてなかっただろうに。



664: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/28(木) 20:48:48.67 ID:2WP1Xegx0
>>638
漫画だと三重は試合の直前までは藤木と割と本気で結婚するつもりだったけど、
藤木の根底にある「武士道」を見せ付けられて、結局藤木も父親と変わらない存在
だったと絶望して死んでたな。



643: 1/3 投稿日:2011/07/28(木) 11:01:21.00 ID:p42Rz74J0
山本周五郎の短編「藪の陰」


武家の娘・由紀は今夜が祝言で、夫となる納戸役・休之助の退勤を皆と待っていた。
しかし休之助は腹に刀傷を負った姿で運び込まれ、当然祝言は中止。
実家の親は由紀を連れ帰ろうとするが由紀はそれを拒否し、嫁として夫の看病をする。

倒れていた現場には特段人と争ったような形跡はなく、切腹に失敗したという趣旨のうわごとを漏らす休之助。
回復途上に上役が家を訪れ長い間話し込んだり、
夫から看病の礼より前に「何も聞かず八十両用立ててくれ」と頼まれたり、
嫁入り道具を売って足りない分を借りに行った実家の親から離婚を勧められ、拒絶すると親子の縁を切られたり、
理由も明らかにされないまま夫が役目を解かれたり、由紀の新婚生活はとにかく疑惑まみれで悲惨。


644: 2/3 投稿日:2011/07/28(木) 11:01:31.49 ID:p42Rz74J0
しかし由紀は武家の妻として夫や婚家の役に立ちたいと誰にも相談せずに頑張る。
琴を習いに行くと嘘をついて、町人相手に出稽古をしたりして家計を助けていたが、
事情を何一つ知らない姑から「こんな時に習い事なんていいかげんにしなさい」と怒られ傷ついた。

しばらくたったある日、夫の同僚・瀬沼が訪ねてくる。心から嬉しげに迎える夫。
由紀が茶を運ぼうとすると、瀬沼の尋常ではない声と夫が言うなと制止する声が聞こえる。

瀬沼に闇討ちを掛けられたというのが祝言の晩の大けがの真相であった。
瀬沼は米の売買に手を出して、公金を横領していた。
それを休之助に見つけられ犯行に及んだのであった。



645: 3/3 投稿日:2011/07/28(木) 11:02:03.39 ID:p42Rz74J0
「仕損じたことを翌日知るも勇気がなく自首も切腹もできずつらかった。お前にその気持ちがわかるか。
そうこうしているうちにお前が罪をかぶって公金も補填し役目を解かれたと知った。
何でそんなことができるんだ。それを知った時の俺の気持ちを察してくれ」と泣く瀬沼。

休之助は「米取引を始めた段階でお前に意見するべきだったのに俺はそれを怠った。
なのでお前が横領した責任の半分は俺にもあるから、自分に出来る償いをしたまでだ。
お前は立派に立ち直って、江戸詰に出世するそうじゃないか。これからも公のためにしっかりやってくれ」
と淡々と言う。それを聞いた由紀は、夫の深い心も知らずに
あの程度で役に立った気になったり傷ついたりしていた自分を深く恥じる。



649: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/28(木) 13:51:45.26 ID:iCdE8jPZ0
>>643
面白かった
たまにこういう人いるけど家族は巻き込まないでほしいよね



670: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/28(木) 23:32:56.49 ID:BItgbPkd0
足立区であった無理心中が後味悪かった。
父さん、母さん、ばあちゃん死亡
中学生の次男は両手首をナタで切断されて生き残った。
長男は外出中だったから助かった。
誰かに騙されたのか家を手放さなくちゃいけなくなったのが原因で
法律をよく見てみると手放さなくてもよかった。
父親の勘違いだった。

と、TVで見て長男次男を思うととても後味悪いと思った



678: 1/2 投稿日:2011/07/29(金) 08:45:14.72 ID:ve/hOi8t0
図書館司書として勤めている女性。
毎日通ってくる初老の男性ビジネスマンが気になる。
いつも隙のないスーツ姿で礼儀正しい態度。
毎日図書館に置いてある新聞を閲覧し、何やら書き物をしている。
しかし、時折、他の利用者が「その新聞を見せてくれ、独り占めしないでくれ」と申し出ても
紳士的な態度を豹変させて拒み、トラブルになることもあるのだ。
いったい何をしているのだろう?と見てみると、どうも記事を紙に書き写しているらしい。

ある日、いつもの時間より遅れてビジネスマンがやってきた。間に合わない、ととてもうろたえている。
図書館司書は気をきかせて、「コピーをとりましょうか?」と申し出た。
男は「それでもいいかどうか会社に聞いてみないと」といいながら、
受け取ったコピーを穴が開くほど見つめた。
翌日、男があらわれて「コピーでもよいと許可された。助かりました」と司書に礼を述べた。
「いつでも(コピーを)おとりしますからね」と笑顔で答えた。
司書としても、コピーひとつで他の閲覧者とのトラブルが避けられるのなら
そのほうがよいと思ったのだ。



679: 2/2 投稿日:2011/07/29(金) 08:45:45.65 ID:ve/hOi8t0
しかし、男はもう図書館には来なくなった。
男は、かつては有能なやり手ビジネスマンだったのだが、(おそらく権力闘争に敗れて)
会社命令で「図書館で新聞記事を書き写し、会社に提出する」という業務を与えられていた。
(注:コピー機が普及していない頃の話です)
一日がかりで精魂こめて一字一句記事を写す業務が、
数秒でできるコピーでかまわないこと、つまり体のよいリストラだったということに
男は気付いてしまったのだ。



700: 1/2 投稿日:2011/07/29(金) 15:29:55.35 ID:DoRwEE8G0
夏だから思い出して投下
ブラックジャック(以下BJ)の1エピソードうろ覚え

ある海辺の町で、どっかの企業が工業排水を海に捨てていて、それが原因で大勢の人が体に障害を負う
(水俣病?とか昔実際にあった事件がモデルだと思う)

ある一人の若い女性・ヨーコ(少女?手塚の絵がアレだから分からん)も工業排水の影響で障害を負い、歩けなくなっていた
企業は犠牲者への賠償金の支払いを開始し、企業の職員がヨーコの住むボロ小屋へも訪れる
しかし、ヨーコは脳にも障害を持っており、職員の話を全く理解できずきょとんとし、賠償金の契約書にも子供のように落書きをしてしまった
これを見た職員は「しめた」と思い、「ヨーコは生まれつき障害者だった」ということにしてしまう

犠牲者達の治療の手伝いとして町に呼ばれていたBJは、そこでヨーコの姿を眼にする
脚が動かないヨーコは乳母車に乗り、船を漕ぐかのように棒で地面を突いて移動していた
パン屋へ到着したヨーコはそこで店主に媚び、腐ったパンを貰って家へと帰って行った

ヨーコは元々は泳ぎの上手な娘であり、海産物を獲って生活していたが、排水の影響で今のような状況になってしまっていた
ヨーコの後を付けてヨーコの境遇を知ったBJは、嫌がるヨーコを強制的に入院させ、そこで治療を受けさせる



701: 2/2 投稿日:2011/07/29(金) 15:31:03.44 ID:DoRwEE8G0
企業がヨーコを騙して賠償金を払っていなかったことを知ったBJは企業と争うことになる
BJは「ヨーコは工業排水の影響で脳にも障害を負った」と主張し、やがて企業は「ヨーコが字を書けるのなら賠償金を支払う」と言った
BJはヨーコを教育することで、ヨーコが元々健常者であったと証明しようとする
BJの熱心なリハビリと教育のかいあってか、ヨーコは少しずつ歩けるようになり、知能も回復していく

ある夜、BJがヨーコの病室を訪れると、そこにヨーコの姿は無く、一枚の紙切れが置いてあった
BJは慌てて病院を出て走り出す
港に駆けつけると、汚れた海の中にヨーコの死体が浮かんでいた
「ヨーコ。今度生まれてきた時は、綺麗な海で泳げよ」
紙切れにはこう書かれていた“せんせいのためにさかなをとってきます よーこ”



768: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 17:38:20.99 ID:QMeocTY0P
キリンヤガってSF小説中の短編「空にふれた少女」

舞台はアフリカの絶滅危惧部族を復活させる為に用意されたキリンヤガって惑星
そこではその部族が昔ながらの習慣を守って暮らしている

短編の主人公の少女は好奇心旺盛で利発な女の子。
少女はふとしたきっかけで「文字」というものを知ってしまう。
しかしその部族では女が読み書きすることは禁じられていた。

だが一度知識の扉を叩いてしまった少女が抱く「文字」の魅力は抗いがたく
祈祷師が読み書きする行為禁じると彼女はコンピュータを使って新しい言語を作り出してしまう。

祈祷師は彼女の才能に感嘆を覚えながら、あえて部族の伝統を重んじ、
このまま読み書きをしようとするならキリンヤガには置くわけにはいかないので
他の星で暮らすように薦める。
だがキリンヤガで生まれ育った少女はキリンヤガを愛していて
別の世界では到底生きていけないという。
けれど一度知った喜びは捨てられない。

キリンヤガか、文字か。


次の日彼女は首を吊った。






769: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 18:13:02.95 ID:IqFJ8vDhO
>>768
コンピュータ出てきて吹いた



776: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 21:50:39.70 ID:0ayRGmpIO
>>768
面白かった
どちらも捨てられないから死ぬって感覚はわからないけど
頭いい設定だからただの思考停止ってわけではないのか



778: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 22:56:41.83 ID:vGBEOeh30
>>776
閉鎖環境(他の惑星)で仮想的に維持されるアフリカの原始部族社会が
舞台だから。なんというか部族の掟が自己存在の根幹にかかわるタブー
というか世界を構成する一部、みたいな重要度なんだよね。



770: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 18:21:48.12 ID:xKdJr3D0P
サイボーグ009の008の話が結構後味悪かった。
密猟管理官の仕事をしている008はある日、密猟をしていた黒人女性を捕まえる。
彼女は病気の父親のため、ある動物の心臓を食べさせなきゃ治らない、という迷信を信じており、そのために密猟していたのだと言う。
008はそれは迷信である事を彼女に教え、医者や薬を手配して、彼女の父親の面倒を見る事に。
008は彼女に様々な知識を与え、彼女も迷信を信じたのと同じようにその知識を吸収していき、次第に二人は恋仲になっていく。
しかし、ある日何らかのきっかけで008がサイボーグだという事がバレてしまう。
そして、サイボーグという概念がわからなかった彼女は008を悪魔だと思い込み、自分は悪魔と契ってしまった、と自ら命を断ってしまう。



771: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 18:48:36.21 ID:iIH0CUmtO
008はかなり不遇だよね
確か強敵と戦うために本人の承諾を得ないまま彼をサイボーグにした博士が
全身に鱗をつける改造をして008が憤りと絶望を感じるエピソードがあった
その章は中断されてるのでうやむやになってるけど、仮に戦いに勝てたとしても
008が今後普通の人生を歩のが難しいような姿にされていて可哀相だった



772: 1/3 投稿日:2011/07/31(日) 20:18:29.31 ID:pLtO1UI10
長谷川博一著「殺人者はいかに誕生したか」
にのっていた愛知でおきた小学5年の息子をせっかん死させた母親の事件が後味悪かった

犯人である母親M子は子供時代父親から虐待を受けていて、それがトラウマになり精神状態が
ひどく不安定だった。
彼女はパート先で同年代のS子と出会い仲良くなる。彼女は積極的に近づいてきて
「私たち親友よね」などとなれなれしく言ってきた。
普通の感覚の人は怪訝に思うところだが、対人関係が苦手で友達のいなかったM子はとても喜び
二人は親密になる。
家に招待するとS子は自分の子供を連れて入りびたるようになり夕飯を食べていくようになる。
さらに欲しいものがあると「これくれない?」と言って持って行ってしまう。
M子は夫と不仲で家庭内別居の状態だった、そこへS子は男性の写真を見せて
「この人、あなたが好きだと言っている、ぜひ手作りのお弁当が食べたいって」と言うと
自尊心が低いM子は「私を好きになってくれる人が!」と有頂天になり毎日昼食の弁当を作ってS子に渡した。
さらに「この人会社の経営が大変みたい」「身内に不幸があったから香典を」などと次々に現金を
要求してくるようになりM子は疑うことなく払い続けた。
もちろん全て嘘で弁当はS子がしっかり食べていた。


773: 2/3 投稿日:2011/07/31(日) 20:19:37.10 ID:pLtO1UI10
あるときM子の長男(後の被害者)がS子の子供の面倒を見なかった、というのがきっかけで
S子は長男に憎しみを抱くようになり、M子のしつけに介入してくるようになる。
しつけが甘い、もっと厳しくするべきだ、そのうち悪い子になると脅すようなことを言う。
そのうち家の中でトラブルが起こりだした。子供部屋に赤いペンで「みんな殺す、死ね」と書かれる
長男の机の上に包丁が置いてある、部屋が水浸しにされる、家の物が無くなり長男の机から見つかるなど。
S子はそれを見て「私の言うとおりにしないから!甘いとますますつけあがる」と言い放ち
M子はすっかりそれを信じてしまう。しかしそれらの悪事はすべてS子の仕組んだものだった。
息子を精神病院に連れて行きS子と二人で長男の悪事を並べ立てると長男に「行為障害」の診断が
下った。
もはや微塵もS子を疑わないM子にますます助言はエスカレートしていき
「一緒にいると家族が危ない、ベランダに出して家には入れるな」と命令されM子は従う。
自力で脱出する長男に困りS子に相談すると
「まだまだ甘い、逃げ出さないようにテープで縛るのよ」と言われ手足を縛り、長男が暴れるとまたS子に相談し
全身ぐるぐる巻きにするように言われる、睨んで怖いと相談すると目にも張れと言われ結局S子の命令に全て従った。
そのまま3日放置された長男がついに息絶えると、あわてたM子はS子に電話で伝える
「私に任せろ、うまくやってあげる、私の事は黙っているように」



774: 3/3 投稿日:2011/07/31(日) 20:21:26.17 ID:pLtO1UI10
現場の異様さにすぐに母親のM子は逮捕されるが彼女は指示された通り誰にもS子の事を話さなかったため
単独犯ということで捜査が進み裁判にかけられた。
だが供述の不自然さやつじつまの合わないことが多く裁判は迷走したがカウンセリングや治療を受けたM子が
1年近くたってようやくS子の存在と関与を明かした。
そして判決は懲役2年6月の実刑が下り判決理由の中で『第3者(S子)が主導的な役割を果たした』と認められ
それを受けて警察はS子の取り調べを始めるが証拠不十分のためS子の起訴にまでは至らなかった。  

本に載っていた部分はこれだけで「夫(父親)」は何してたと思われる人もいるかもしれないので自分で調べたら
当初共犯者として逮捕されたが、犯行に加わってはいなかったとしてすぐに釈放されたらしい
縛られた長男のテープを取ったこともあったがM子に激怒されてそれからは見て見ぬふりをしていたという。


775: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 21:46:21.83 ID:4PbduSje0
>>772

うっわーマジで後味わりぃ
ゲロ吐きそう



779: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/31(日) 23:20:55.28 ID:Ihv/MUdYP
>>772 ちょっと、寝られなくなったorz
ノンフィクというのがもう・・・救いがない

せめてS子を呪っとく



784: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/01(月) 07:00:58.31 ID:/J54BnSS0
太平洋戦争の時代、少年Aは1歳の妹がいた。
母は空襲で亡くなってしまったのでAと妹は疎開した。
Aは疎開先の美少女に夢中になって、ときめいていた。
一方、妹の事は自分が面倒をみなければいけなくなったため
疎ましく感じて泣き止ませるためにAは妹の頭を脳震盪を起こすほど強く叩いたりしていた

やがて別の場所に疎開するとAは妹に食べ物をろくにあげなかった。
骨と皮だけの状態になった妹は誰にも看取られることなく一人さみしく餓死したのだった。

これ、火垂るの墓の作者の実話。
物語とあまりにも感じが違うので後味悪いw


そして、映画のほうはほたるの墓はトトロと同時上映w
しかもほたるの墓が後で、トトロがほのぼの作品だからますます後味悪いw
劇場で見た人に同情する



785: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/01(月) 08:02:00.04 ID:ux5njLDD0
>>784
まあ子供(特に男の子)なんてそんなもんでしょ。
それで激しく後悔したからあの映画作ったのかもしれないね。



803: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/01(月) 14:21:45.51 ID:ZrtJgPczO
乙一の「SO far そ・ふぁー」と言う短編

父・母・息子(小学校低学年くらい)の3人家族の話
ある日、父からは母が、母からは父が死んでしまったと息子に話をする
息子は今まで通り両親の姿が認識出来るのだが、どうやら父母はお互いが認識出来ないようだ
息子は戸惑いながらも、父と母を自分が取りつながなくてはと必死になる
父母とも初めは息子の(父には母が生きている、母には父が生きていると)言う事を信じていなかったが、次第に息子を間に相手へ伝言を伝えるようになる

暫くすると、伝言の内容に相手の文句や愚痴が多くなってくる
息子は嫌々ながらも文句や愚痴を伝えに行く…
そんな生活を続けていると、いつしか息子は同じ部屋に居ても同時に両親の姿を認識出来なくなってしまっていた
息子は、父の世界か母の世界かのどちらかを選ばないといけないのではと考えるようになる
その事を不安になりながら父に伝えると、父は「そんなわけない!」と息子を怒鳴り、息子は驚いて家を飛び出した
公園で泣いていると母来て優しく慰めてくれた
息子は母の世界で生きていくことを決心し、これ以降父の姿を認識する事は出来なくなった


しかし、実は両親がお互いを死んでしまったと息子に話したのは悪質な夫婦喧嘩に子供を巻き込んだだけのことで、両親は生きていて最初からずっと二人でお互いを死んだように演技していただけだった(勿論、ずっとお互いを認識していた)
その後、両親は息子を病院(精神科?)へ連れていくが結局息子は父を認識することは出来ないまま……



875: 1/2 投稿日:2011/08/03(水) 23:53:59.80 ID:+To6BrV/0
トワイライトゾーンから
後味はさほど悪くないけど面白かったSF話、かなり曖昧。


冒頭、主人公の男はコールドスリープから目覚めさせられる

ロックを解除した女に聞くと300年以上経過しているという
彼は2030年頃から眠っているとのこと、外に出てあたりを見回すが科学は全然進歩しておらず
むしろ退化しており、馬車が行きかいまるで19世紀のような街並み
女に問うと「あなたが眠りについた10年後に核戦争が起こり人口の8割が死滅し今の人口は10万人?くらい
我々は地球を滅ぼしかけた機械&科学を憎み、それに依存することを辞め、今のような原始的な暮らしを守っている。」と言う

主人公の体には悪性の癌があり、それを取り除くための手術をするのだが(この癌のせいでコールドスリープをさせられたらしい)
彼女たちは器具や薬を一切をつかわず
超能力的なものであっさりと治療する(手を体内に入れ傷や痛みもなく腫瘍を取り出すなど)
主人公は驚き戸惑いながらも、何故自分を眠りから起こしたのか問う。自分はただの科学者であり今の時代に生きていても役に立たないし
文明も違い、知り合いもいないし辛いと。
彼女達が言うには今、地球に超巨大な隕石が近づいて来ており自分たちの能力では回避出来ない、あなたの科学の力を駆使して
コンピュータを操りミサイルを撃ち隕石を消滅させてほしい。そう言うと接近する隕石の映像を超能力を使い主人公の脳内に送り込み見せた
半信半疑ながらも納得した主人公は隕石激破のために手を貸すことににする

隕石を撃ち落とす日になり主人公の操作によってミサイルは宇宙へ打ち上げられ計画通りかと思われた
しかしその直前、隕石は軌道を変え、まるでミサイルを避けているかのような動きを見せる
意思があるはずのない隕石にそんなことが出来るわけがないと不思議に思った主人公は彼女たちを問い詰める



876: 2/2 投稿日:2011/08/04(木) 00:00:19.72 ID:Yw/IVfNh0
真実はこうだった。
核戦争の最中、自分の保身のために悪の根源である政治家などや地位のある奴等が集い宇宙船に乗りこみ地球を脱出
相対性理論やなんやらでやつらにとっては10年の年月は地球では300年経過していることになる。
悪人どもは、今だに核を積んでいる宇宙船で再び地球に戻ってこようとしているとのこと
主人公が超能力によって見せられていた映像は偽りであり隕石だと思い込んでいたものはその宇宙船だったのだ
300年の年月をかけ平和になった地球を奴等の手によって支配され、憎むべき機械により再び争いを招くことを恐れた彼女たちは
宇宙船を爆破することを企てたのだった

混乱する主人公
いくら悪人といっても同類である彼らを殺すのは間違っていると主張し、コンピューターを操作し
なんとか食い止めようとこころみるが時すでに遅しミサイルは宇宙船を追いかけ爆破してしまい END

政治家どもざまぁなんだけど、利用された主人公がちょっといたたまれなかった
某映画っぽい考えさせられる良作でした。



930: 1/4 投稿日:2011/08/05(金) 01:57:09.81 ID:9iaJj6lg0
かなり前にオカ板か喪板のどっかに投下したけどここにも投下するわ

藤子・F・不二雄『ノスタル爺』

主人公は、戦地だった孤島に戦後30年間も取り残されていた日本兵
ようやく発見され無事日本に帰国するが、主人公の故郷は既にダムの底に沈んでいた
出兵直前に結婚した妻・里子は既に死んでおり、叔父によると、里子は主人公が戦死したという報を受け取った途端に生きる気力を失い、再婚も受け入れず、衰弱するかのように死んでしまったのだという
同時に、主人公の家の土蔵に閉じ込められていた狂人である土蔵の爺さんも里子の後を追うかのように死んだらしかった

出兵を明日に控えた主人公が里子と結婚式を挙げた日の夜、土蔵の爺さんは主人公に「里子を抱け!」と泣き叫んでおり、主人公は爺さんを「だまれ気ぶり者!」と罵った



931: 2/3 投稿日:2011/08/05(金) 01:58:34.81 ID:9iaJj6lg0
叔父は、土蔵の爺さんは最後までそのことを惜しんでいたと言う。せめて、主人公との子さえ産まれていれば里子も生きる気力を失わなかったかもしれなと

主人公は叔父と別れ、ダムに沈んだ故郷を見ようとダムへと向かう
主人公は、生きて帰れないかもしれない身でありながら何故里子と結婚してしまったのか、と思い悩む

主人公は里子との記憶を回想しながらダムへと降りていくが、いくら降りてもダムには辿りつかなかった

主人公は不審に思うが、同時に奇妙な興奮と胸騒ぎを感じて森の奥へと走り出す

そこには、既にダムに沈んでしまった筈の生まれ故郷の村があった
主人公は気が狂ったのかと自問自答するが、これが夢や狂気であっても覚めて欲しくないと感じた



932: 3/3 投稿日:2011/08/05(金) 02:02:04.49 ID:9iaJj6lg0
主人公が村を歩いていると、道の向こうから一人の少女が歩いてくる
それは幼い頃の里子であり、主人公は涙を流して里子に抱きつく
里子は号泣し、村人達や駐在が駆けて来る
主人公はフルボッコされて縛り上げられ、顔の特徴から主人公の実家へと引っ立てられる

主人公の一族の男は決まって特徴的な顔をしており、主人公の顔を見た若い頃の父は「誰かは知らんが、確かにこの家の人間の顔だ」と認めて主人公の身柄を引き取る
父は主人公に金を差し出して「一族に“気ぶり者”はいらん。出てゆけ」と言うが、主人公は「一度失ったものを二度も失いたくない」と拒否する

少し時が経ち、幼い頃の主人公が、幼い里子と一緒に自宅の庭を散歩していた
主人公が「土蔵にはお化けが居る」と言うと、里子は恐ろしさから泣いてしまい、主人公は「お化けが出ても俺が守ってやる」と里子に言い聞かせる

主人公は土蔵の中で蹲って幼い二人の会話を聞いており、幸せそうに微笑んでいた



936: 1/3 投稿日:2011/08/05(金) 02:59:42.70 ID:9iaJj6lg0
漫画『黄金流星群』の中の短編
後味は良いって感じの作品なんだけど、個人的になんかモヤモヤした。人の幸福の価値観に口出ししたくはないんだけど

主人公はラーメン屋の中年店主
バイト時代だった若い頃から渚っていう女優の大ファンで、当時18歳でデビューした彼女のグラビア雑誌のページを切り抜いて集めたり、レコードは二枚買い、給料三ヶ月分で高級ビデオデッキを買ってPVを観たりしていた

ある日、主人のラーメン屋にその渚がやって来て、壁に貼ってあった渚ポスターに反応して、それからもちょくちょく来るようになる
渚が来るのはたまたま通り道にあるラーメン屋だからなんだと主人は理解していたけど、渚が来るのが嬉しくて渚のためだけに「渚ラーメン」っていう新メニューまで作る

ある日、主人が出前でマンションに向かうと、そのマンションの一室では渚が恋人を殺していた

主人は渚を庇うことにして、自分がやったと自首をすると申し出る
主人は条件として「僕が出所したら、またラーメン屋に来てほしい」って言うんだけど、渚は「結婚してあげる」って言う



937: 2/3 投稿日:2011/08/05(金) 03:00:34.93 ID:9iaJj6lg0
主人は自首をして、主人の担当になった弁護士は主人が渚を庇っていることを勘付いて、
「渚は新しい恋人を作っている」って言ってくるんだけど、主人は一貫して証言を変えない
懲役7年をくらう
その後も弁護士は面会に訪れて、渚の近況報告をしてくる
ある日等々弁護士は「渚が金持ちと結婚した」って教えてきて、主人は泣きじゃくるんだけど、それでも「自分がやった」という主張は変えなかった

7年の刑期を追え、出所した主人はラーメン屋を再会した
弁護士は土地開発計画で企業がラーメン屋の土地を1億以上で買うと言っているって教えてくれるんだけど、主人はそれでもラーメン屋を続けた



939: 3/3 投稿日:2011/08/05(金) 03:01:23.78 ID:9iaJj6lg0
永い間待ち続け、主人が総白髪になった頃、あの弁護士から渚の居所がわかったという報告が来る

渚はあの後、夫の事業が失敗して借金を背負い込んでアル中になって、今は痴呆症を患って養護施設で暮らしているらしかった

主人が弁護士に連れられて養護施設に行くが、渚はボーっとしゃがみこんでいるだけで、主人に反応することは無かった
主人はそれでも泣きながら渚を抱きしめて「もう離さない」と呟く。それを後ろで見てた弁護士は涙ぐむ
主人は渚を引き取る手続きを弁護士にしてもらって、渚を連れ帰る
主人がラーメンを渚に食べさせると、それまでずっと呆けていた渚は「渚ラーメン」と呟く
「ええ、そうです。おいしいですか?」
「ええ、とても」
終わり



942: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/05(金) 03:53:49.29 ID:VkBhenOH0
ラーメン屋の最期のほうの行動がすっごいモヤモヤする。
後味っていうよりモヤモヤw
あと、無粋なこというと、人殺して7年じゃ出所できないよね
弁護士も活躍しすぎ。
ああラーメン食べたくなった!



970: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 01:31:53.59 ID:hIiCoPv8O
>>942どーでもいいけど初犯で真面目に務めれば出れるよ



943: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/05(金) 03:58:30.66 ID:VkBhenOH0
藤子不二雄といえば、笑うセールスマンは後味悪い話しかなさそうだ。
誰か話知ってる人がいたら投下してほしい



947: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/05(金) 08:42:31.47 ID:Wqg9RVBpO
唯一自業自得じゃない話がある

定年間近なくたびれた中年サラリーマン。
何の遊びも知らず、ただひたすら家と会社を往復する人生だった。
唯一の楽しみはいつも乗っている終電の途中の駅から見える女性。
その時刻、いつも同じ窓で物憂げに髪を梳かす姿を見るのが
平凡な日々のわずかな彩りだった。
ある日彼は喪黒に「いつもあの女性見てますよね」と声をかけられる。
途中下車して声かけてみればいいのに、と勧める喪黒に対し
男性は滅相もないと断るのだが、喪黒は強引にドーンして降ろされる。
しかしせっかく降りたのに女性には会えず、電車もなくタクシーで帰るはめに。
運転手に道を告げ、一人待つであろう妻を案じ家路を急ぐが、なんと彼の家がない。
家があった所は草ぼうぼうの空き地になっていて茫然とする男性。
そこへパトロール中の警官が現れ、家がなくなった事を訴えるが
「ここは昔から空き地だ」と酔っ払いの不審人物扱いされ連行されてしまった。
ラスト喪黒が「惑星の軌道が決まっているように、彼の軌道も変えちゃダメだったのかもしれませんね」

お前のせいだろと見た全員が突っ込んだと思うw



950: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/05(金) 12:25:03.61 ID:9iaJj6lg0
>>947で思い出した漫画。描いたのはたしか爆笑問題

主人公は平凡な独身サラリーマン
ある時から主人公は「朝起きて身支度する」という夢を見るようになり、その夢をみると必ず寝坊する
やがて夢の時間は「朝起きる、身支度、食事、電車」と長くなっていき、とうとう「出勤する」まで夢で見るようになり、毎日完全に寝坊して遅刻する
主人公は仕事も出来なくなり、医者に相談するが、医者は主人公の日常が毎日同じことの繰り返しである事が原因なのだと言う

主人公は旅行に出るが、心が晴れることはなかった(うろ覚え)
とうとう主人公は自殺を決意し、崖から飛び降りる

一人の赤ん坊が泣いていた
母は「未来に絶望しているかのよう」と心配し、父は「怖い夢でも見たんじゃないか?」と言う
終わり



951: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/05(金) 12:33:31.01 ID:aptEKKs8O
>>950
爆笑問題ぱねえ。そんなん描いてんだ




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