211 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/25 18:41
あるアパートに人が居つかない部屋があった。
その部屋とはアパートの二階、階段を上りきってすぐのところにある部屋だ。この部屋はなぜかアパートの他の部屋よりも家賃が安い。
そのため借り手はすぐに見つかるのだが、
入居して十日もたつと皆逃げるように引っ越していってしまうのだ。
噂によるとこの部屋に入居した者は皆、夜寝ているときに子供の声を聞くらしい。
入居してきた最初の晩に聞こえるのはこうだ。
「一段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
翌日にはこんな声が聞こえる。
「二段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
それ以後も夜中に声は聞こえ続け、三段、四段とだんだん近づいてくるのだという。
アパートの二階までの階段は全部で十三段。
そこでたいていの人は、十日もすると怖くなってアパートから逃げ出してしまうのだ。
ある日のこと、若い男が値段の安さにつられてこの部屋を借りた。
彼も噂は聞いていたのだが、
もともと幽霊の類は信じていない男だったのでまるで気にしていない。
ところが、その日の夜。
男が寝ていると誰かが階段を一段上がった音が聞こえた。
そして不思議なことに、男の耳元で子供の囁く声が聞こえたのだ。
「一段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
噂は本当だった!
男は内心驚いたが、これはいい機会だ、
最後まで見届けて噂の正体を暴いてやろうと考えた。
次の日も、そのまた次の日も噂どおり子供の声は聞こえる。
「二段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
「三段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
しかし男はまったく動ぜず、十二日目になってもアパートから逃げ出さなかった。
そして十三日目の翌朝。

アパートの二階までの階段は全部で十三段。
そこでたいていの人は、十日もすると怖くなってアパートから逃げ出してしまうのだ。
ある日のこと、若い男が値段の安さにつられてこの部屋を借りた。
彼も噂は聞いていたのだが、
もともと幽霊の類は信じていない男だったのでまるで気にしていない。
ところが、その日の夜。
男が寝ていると誰かが階段を一段上がった音が聞こえた。
そして不思議なことに、男の耳元で子供の囁く声が聞こえたのだ。
「一段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
噂は本当だった!
男は内心驚いたが、これはいい機会だ、
最後まで見届けて噂の正体を暴いてやろうと考えた。
次の日も、そのまた次の日も噂どおり子供の声は聞こえる。
「二段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
「三段上がった、嬉しいな。全部上がったら遊びましょう」
しかし男はまったく動ぜず、十二日目になってもアパートから逃げ出さなかった。
そして十三日目の翌朝。
部屋に遊びに来た友人によって、男の死体が発見された。

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