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001 朝目新聞

犯罪心理と社会

【犯罪心理】ジャン=クロード・ロマン事件 18年間「WHOの医師」を演じた男は、なぜ家族5人を殺したのか

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1993年1月、フランス東部の町プレヴサンで住宅火災が起きた。家の中には妻と二人の幼い子ども、そして意識を失った夫ジャン=クロード・ロマンがいた。助かったのはロマンだけだった。

ところが、妻と子どもは火事の前に殺されていた。さらに約80キロ離れた実家では、ロマンの両親も遺体で見つかった。捜査員が勤務先を確認するためWHOへ電話すると、事件はもう一つの異常な顔を見せる。「ジャン=クロード・ロマン」という職員は、どこにもいなかった。

彼は医師ではなかった。医学部も卒業していない。それでも家族や友人は、およそ18年間、彼を「ジュネーブのWHOで働く医師・研究者」だと信じていた。

この事件で最も不気味なのは、嘘の長さだけではない。正体が露見しかけたとき、ロマンが逃げるのでも告白するのでもなく、自分を信じていた家族を殺したことだ。しかも、金銭問題や経歴詐称を告発できた妻や両親だけでなく、幼い子どもまで手にかけている。

家族は、秘密を知る証人だったから消されたのか。それとも、偽りの自分を現実にしてくれる最後の観客だったから消されたのか。
Jean-Claude Romand
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【北九州監禁殺人事件】なぜ家族は逃げられなかったのか 罪悪感と恐怖で「逃げ道」を消す支配の構造

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監禁されていた女性は、ひとりで車を運転して実家へ行き、母親と銀行にも立ち寄っている。助けを求める機会はあったように見える。

だが、女性は監禁先へ戻った。部屋には3歳の娘が残され、外出中も5分おきに電話を入れるよう命じられていた。


外には出られた。家族にも会えた。それでも逃げられなかった。


北九州監禁殺人事件の怖さは、この矛盾にある。1996年から1998年にかけて7人が死亡し、事件が明るみに出たのは2002年。なぜ人は、目の前に出口があっても、それを選べなくなるのか。

20_1

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【考察】植松聖を支持する声が消えない理由 やまゆり園殺傷事件が突きつけた「命の価値」

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19人が殺された。

それだけでも十分に重い事件のはずなのに、ネットでは今も「植松は正しい」という言葉が出てくる。

なぜ、こんな言葉が消えないのか。

この違和感は、ただの炎上では片づけられない。そこには、介護の現実、福祉への不満、税金への怒り、そして「役に立つ人間だけが生きていいのではないか」という危うい考え方が混ざっている。

これは、植松聖を再評価する記事ではない。

考えたいのは、なぜ彼の言葉が今も一部の人に残ってしまうのか。なぜ人は、苦しい問題を前にすると、何かを悪者にして分かった気になってしまうのか。

やまゆり園殺傷事件が残したのは、単なる凶悪事件の記憶ではない。

人間の価値は、能力で決まるのか。
支えられる側になった人間は、それでも人間なのか。

この問いである。
植松聖
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秋葉原事件・加藤智大はなぜ犯行に至ったのか 母親との関係、職場不信、掲示板という“最後の居場所”

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2008年6月8日、日曜日の秋葉原。

加藤智大が怒りを向けた先は、母親ではなかった。職場の人間でもなかった。掲示板で彼を苦しめた相手でもなかった。

その日、秋葉原を歩いていた、まったく無関係な人々だった。

トラックが歩行者天国に突っ込み、倒れた人々の間を、男が刃物を持って歩いた。7人が死亡し、10人が負傷した。秋葉原無差別殺傷事件である。

なぜ、怒りはそこへ向かったのか。

事件後、加藤については多くのことが語られてきた。母親による支配的な養育。職場での孤立。作業着が消えた日の衝撃。ネット掲示板という“最後の居場所”。そして、自分は否定されているという強い被害感。

だが、それらを一つずつ「原因」として並べるだけでは、この事件の異様さは見えてこない。

重要なのは、加藤の中で、それらがどう重なったのかである。

母親、会社、掲示板、社会。

本来なら別々だったはずのものが、彼の中ではいつの間にか「自分を否定する世界」としてつながっていく。

母親に向けられなかった怒りは、なぜ社会全体への敵意のように広がったのか。
職場の作業着や掲示板のなりすましは、なぜ彼にとって「存在を消されること」になったのか。
そして、なぜ最後に、何も知らない通行人がその標的になったのか。

秋葉原事件の怖さは、社会に不満を持った人間がいたことではない。

自分の痛みを、無関係な他人の命で証明しようとしたことにある。
秋葉原事件心理分析続きを読む
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